センチョウギ 1989年 山梨県 千丁木といって、大きいその木から角材が千丁採れた。昔、そま師が毎日幾人かの人を連れて山へ行った。朝に行くとヨキで切ったところがふさがっていた。
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ヘビ 1981年 和歌山県 大水が出たときに、川を風呂のようにままきな丸太が流れた。蛇が化けていたのかもしれない。蛇は山で千年、海で千年、川で千年、人に見られずに生きると竜になるという。
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クマ,(トナエゴト) 1978年 静岡県 熊を捕らえるときには、「千人助ける、千人助ける」と唱える。熊の胃が病気に効き、千人助けるであろうことから。
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ザイホウ 1983年 茨城県 入檜沢の奥の尺条山のふもとの広々とした耕地には昔長者が住んでいたという言い伝えがある。50年くらい前のこと、ある人が代掻きをやっていて、昼休みに馬が逃げ出して田の中に入ってしまった。馬を田から追い出すと馬の足の1本が真赤になっている。驚いて足を点検してみたが傷ではなく、そこには朱がべっとり付いていた。その人は財宝があるのではないかと田を掘り返してみたがとうとう馬が朱を踏んだ所には出くわさなかった。
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キョジン 1980年 秋田県 沖田面集落に巨人がいて、山を駆けめぐっていた。躓いてぬかるみに足を踏み入れたのが、二つの沼になった。
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ヒトヨセンボン 2004年 京都府 一晩のうちに松が数千本生え、一夜にして林になったという。
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タヌキ 1963年 鹿児島県 昔はたぬきが千年たつと人を騙すようになると言われていた。
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シュイケ 1929年 新潟県 馬が大怪我をして血塗られているのを見つけたので、それを村人が洗った。それは馬が怪我をしたのではなく、城跡に埋められた朱池に足を踏み入れたのだということがわかった。
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ケンムン 1977年 鹿児島県 月夜に魚釣りに出たら、ケンムンの火が千個も万個も群がっていた。翌日、草を切りながら浜辺を確かめてみると、ケンムンの足跡が千も万もあった。
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ヒンナカミ,コチョボ 1949年 富山県 ヒンナは墓場の土を持ってきて3千人に踏ませた土で作った人形とも、7つの村の7つの墓場から持ってきた土を人血でこねて作り、千人に踏ませたものともいう。これを祀ると富裕になるが、死ぬ時にも離れようとしないため、祀る者はついには地獄に落ちるという。また3寸程のヒンナを千個鍋で煮て、1つだけ浮かび上がるのをコチョボと呼び、千の霊が籠っているという。
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ヒダマ 1929年 宮崎県 尾鈴山に登った帰り、雨に降られてずぶ濡れになっていたら、1尺余りの真赤な火の玉が4~5丁離れたところに浮かんでいた。
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ミズ,(ゾクシン) 1936年 兵庫県 「1杯2杯3杯目に甘なれよ」と唱え、手で3杯目にすくった水は甘いという。
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センガフチノヌシ,ダイジャ 1987年 長野県 昔,木こりが川端で斧を研いでいると,一尺ぐらいの白蛇が流れてきた。捕まえて煙草のやにを舐めさせたところ,蛇は中毒を起こして見る見るうちに大蛇となり,苦しがって千が淵の中に入っていった。以来,この大蛇が千が淵の主だといわれている。
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ジゾウサマ 1982年 山形県 虚空蔵様の裏に地蔵ころがしという所があるが、地蔵様を、北条氏に封じられた際に蔓でしばって転がした地といわれている。そのために、千年の間、野々山には蔓が生えなかったので、家畜の飼料に困ったという。
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テング 1981年 富山県 天狗が樹齢千年の老松に棲むと言われて、恐れられていた。
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カワソ 1985年 愛媛県 カワソの千匹連れといって千匹ものカワソが肩車をして列をつくり、ひしめき合っていることがあった。
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ヤマワロ 1950年 熊本県 左甚五郎が人形を作って仕事を手伝わせた。仕事が済んだ後「人に悪さをするな」と戒めて海に千匹、山に千匹をはなったという。
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ナナニンヅカ 1963年 愛媛県 昔、平家の落人・山城太夫が使いきれないほどの財宝を持って逃げ、村人7人にこれを隠匿させた。財宝の秘密が露見することを恐れて7人を殺害した。「うるし千貫、朱千貫、南の青木の下」という財宝埋蔵の歌が伝えられているという。
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ジャンジャンビ 1935年 奈良県 下田附近のジャンゝ火は、昔、水をめぐる喧嘩があって、鍬で斬り合いをしたところ、夏日照りの時、両方から火が出ていきあう。
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レイオン,レイコウ,セイジン 1929年 東京都 聖武天皇の頃、行基菩薩が遊行で際現村山貯水池近くに至った時、樹林の間から千手陀羅尼(経文)を唱える声が聞こえた。菩薩は樹に掛け霊音を感じつつ経文を唱え、夜四度目を繰り返した時異香が四方に薫り霊光輝き千手千眼の聖人が現じなされた。菩薩は感極まってその後千手の尊像を造った。(山口観世音縁起)
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ミズウミ 1936年 京都府 昔、丹波国は湖で、湖面一面真赤な色であったのでこの名前が付けられた。
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