ヒトツマナコ 1977年 神奈川県 悪病が流行るのはヒトツマナコがそれを持ち込むからだだと言い、12月8日にはカヤの木を燃やし、目籠にカヤの木を入れて柱につるしておいた。
類似事例 |
|
キジムナー 1985年 沖縄県 キジムナーはアコウの木に住む。鍋を借りに来て、返す時には虫の煮た物が入れてあった。住居の木を焼かれたことへの報復として、家や家族を全部焼いた。
類似事例 |
|
ヒジャマ 1977年 鹿児島県 ヒジャマは空の甕に宿をとり、家を焼く。ヒジャマに焼かれそうで危険な年は、小屋を作って甕を置き、その小屋に火をつけて焼いた。その火の勢いでヒジャマを天へ帰したのである。
類似事例 |
|
キジムン 1969年 沖縄県 ある男がキジムンと友達になったが、嫌になって、キジムンの棲むウスクの木を焼いて追い払った。そのときキジムンの盲目の子供も焼け死んだ。数年後、木を焼いたことをキジムンに聞かれてしまった。男の家は焼かれ、妻子も焼け死んだ。
類似事例 |
|
キツネ 1953年 新潟県 狐が人間に化けて、バロウバロウと鳴いているのを、背負ってきてあぶったら尻尾を出したので焼き殺した。
類似事例 |
|
キジムナー 1985年 沖縄県 キジムナーが人間に化け、昼は人間と夫婦暮らしをし、夜は木の根に住んでいた。住んでいた木の根が焼かれた時、報復で船火事を起こした。
類似事例 |
|
ヒジャマ 1977年 鹿児島県 日柄の悪い日に家普請をしていたら、神様が怒って、ヒジャマにその家を焼いてくるように言った。ヒジャマは火事を起こそうとしたが、水甕に水が張ってあり、焼くことができなかった。そこでヒジャマは家の主人に理由を話し、浜に草や柴で作った仮の小屋であるオーヤドリッグヮを作って焼いてもらい、その煙を伝って天に帰った。
類似事例 |
|
キジムン 1969年 沖縄県 ある男がキジムンと友達になったが、妻が嫌がって、キジムンの棲むウスクの木を焼いて追い払った。数年後、キジムンの転居した木を訪ねて、うっかり木を焼いたことをもらしてしまい、男はキジムンに眼を潰された。
類似事例 |
|
キジムン,キノセイ 1985年 沖縄県 キジムン・木の精は人間に変身することができる。シーガミの珊瑚礁の先の海や、人家の後ろにある老樹の根元や、安里八幡庭にある古い木に住んでいる。貝や魚をとる。住んでいた木の根元を焼いたら、燃えさしの細い薪を目に付き指した。その後、その家の子孫は目の病気にかかる人が多くなったという。
類似事例 |
|
キジムナー 1985年 沖縄県 キジムナーは海や村里に住む。悪い者がわざと屁をしたら、その人は海に放り投げられて死んだ。
類似事例 |
|
キジムン,キノセイ 1989年 沖縄県 キジムンは赤く、総角の髪をした子供のようなもので、ピンギの老巨木に住んでいる。キジムンはある人を毎晩漁に連れて行き、とった魚の左目以外は総てくれたので、その人は富を得た。しかし、次第に毎晩起こされるのが嫌になって、その人はキジムンの木に火を放った。キジムンは熱田に居を移したが、それ以降火を放った人の家はつぶれ、代わりに熱田の家が栄えた。
類似事例 |
|
イヅナ,イイヅナ,クダギツネ 1969年 オオサキの原像はイヅナ、クダギツネと呼ばれたコエゾイタチである。寝所に忍び入らせて人を殺したり、病獣を使って熱病を伝染させる「飯縄の法」がこれを使う。竹筒に入れて持ち運んだため、クダギツネと呼ばれた。
類似事例 |
|
キジムン,キノセイ 1989年 沖縄県 ウスクの根元に住み、火を使うのが好きなキジムンが、若者と友達になり、若者はキジムンの嫌いな蛸をもらい、キジムンは好物のヤチマタ(ヒトデ)をもらった。しかし、次第に若者は毎晩誘われるのがいやになり、妻と共謀してウスクの木を子供と共に焼いてしまう。結果、キジムンは喜屋武に移り住むが、若者が那覇にいった折つい訳を話してしまうと、怒ったキジムンが妻子を焼き殺した。
類似事例 |
|
キツネ,カジ 1939年 青森県 畑にいたずらする狐を松葉でいぶして殺した。間もなく百姓の家は火事で丸焼けになった。
類似事例 |
|
イチジヤマ,ニンギョウ 1996年 沖縄県 イチジヤマは、人を呪詛して病を起こさせる。人形に針をあてて、呪いたい人間を殺すこともできる。また人形の頭を針で刺すと、その人間は頭痛がし、人形を鍋に入れて炒ると、人間を死に至らしめる。
類似事例 |
|
ヒジャマ 1976年 鹿児島県 ヒジャマは甕壷に宿を取るので蓋を開けておいてはいけない。宿をとってしまって村が危険な場合は小屋を作って焼くと、その火の勢いで甕壷に入っているヒジャマを天にかえすことができる。
類似事例 |
|
イチジャマー,ヨウジュツ,タマシイ 1996年 沖縄県 嫌いな人がいると、イチジャマーは妖術をもってその人の体内に異物を入れて、病を引き起こさせる。人に取り憑いて魂を消滅させることもできる。被害者はイチジャマーの方角に向かって呪い返すか豚糞を投げる。多くの場合、イチジャマーの正体はユタに行って始めて分かる。
類似事例 |
|
サンサウ,バクチク 1983年 西方深山の奥に山ソウというものがいて、人を寒熱の病に罹らせる。山ソウは爆竹の音を恐れるので、竹を焼いてこれを退けるという。
類似事例 |
|
ヨウカイ,ヨウマ 1989年 沖縄県 昔、久嘉喜鮫殿が漁を通じて親しくなったある男が妖怪であることに気づき、その男が当山にある桑の老木に住んでいることを探し当てた。鮫殿は妻にその樹を焼かせ、妖魔は国頭に移っていった。その後、首里で鮫殿が友にその話をすると、妖魔の化身であった友が怒り小刀で鮫殿の指の間をきりつけた。それがもとで死んだ鮫殿は、指の間以外は鯖鮫のような肌で、指の間だけが柔らかかった。
類似事例 |
|
ピーフキドリ 1931年 沖縄県 昔、災厄を払い病気を治す霊的な力を持った物識がいた。お上は世を惑わすものとして物識を牢に入れた。物識は獄死した後に火吹鳥になって村を火の海にして焼いた。
類似事例 |
|