(ニチリンジュタイ),ユメ 1973年 母親が、日輪が懐に入る夢を見て懐胎したので、豊臣秀吉の童名は日吉丸であったなどというのは、天子の御種を宿したことをさしているのだろう。
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(タンジョウノヨチョウ) 1935年 話者の体験談。兄の子が生まれるとき、母が忙しそうに祝事の準備をしており、鯉のぼりがまい上っている夢を見た。また話者の姉も、子どもを生む夢を見た。その晩、兄から手紙が来た。
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ユメ 1976年 天皇に2人の息子がいた。兄の豊城命は、御諸山で槍と刀をふるう夢を見たといい、弟の活目命は四方に縄をめぐらして、粟を食う雀を追う夢を見たといった。天皇は夢あわせをして、兄は東国を平定し、弟は自分の位を継ぐようにいった。
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コモチクジラノヨウセイ,ユメ 1996年 三重県 海山町にある寺の住職の夢枕に、子持ちの鯨の妖精が現れて、産まれるまで見逃して欲しいと哀願した。
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コステガワ 1956年 宮城県 万納長者の娘は、陸奥に下った橘豊日命(用明天王)との間に皇子を生む。命は迎えをよこすと約束して京へ帰ったが、迎えは来ず、重病になる。乳母は皇子を抱き、「御母が、白鳥が懐に入ると見てお生みになった御子なれば、元の白鳥となり、都に飛んで御父帝に御母の病を告げられよ」と河中に投ずる。娘も死に、乳母も投身し、三人とも白鳥と化して都に飛び去る。
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コヤスサマ 2001年 青森県 娘が身重になると、子安さまがその母親に夢で知らせる。母親は娘の安産を願って、タオルや腹巻きなどを持って来て子安さまを拝み、それを妊婦の体に巻いた。
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ユウテンダイソウジョウ,ユメ,キツネ 1975年 祐天大僧正は、子のいない父母が、月輪が庭の木に降り、地蔵大士が如意珠を授ける夢に見た後に生まれた。誕生を祝って親族が集まった時、外に狐が来て三回鳴いた。皆が怪しんだが、祖母は夜に見た夢とこのことで、子供は優れた人物になると確信したと言い、僧にするよう訴えた。
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ギョウキ 1952年 静岡県 天武天皇のころ、長者の門前にいた寡婦が、日輪が懐に入る夢を見て男子を産んだ。これが後の行基菩薩である。行基が故郷に戻った時、人々が魚を膾にして菩薩に勧めた。菩薩がこれを食べ池に吐き出したところ、皆小魚になって泳ぎ去ったと言う。
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ジョウゾウ 2002年 京都府 南北朝時代の臨済宗の学僧・義堂周信の語録『義堂和尚語録』によると、平安中期の村上天皇の時代、天台宗の高僧であった浄蔵は、父の宰相・三善清行を神通力によって冥界から蘇らせたという。
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エイソオウ,ニチリン 1935年 沖縄県 英祖王という人物は、母の夢で、日輪が懐中に飛び込んで生まれた。また、誕生の時は、産屋に満ちた祥光異彩が雲まで届いた。
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アミダサマ 1983年 長崎県 母親が腎臓炎になって歩けなくなった。水で腹が一杯になり、命が危うくなった。するとある晩に阿弥陀様の夢を見た。それは阿弥陀様が抱いて立たせてくれる夢で、次の朝には小便が大層出て具合が良くなり歩けるようになった。昔部落が全焼した時に焼けないように阿弥陀様を担いで非難させたが、その時仏様の手を折ったのでこういうことになったのだろう。
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カスガミョウジン,エンガクシヤウニン 1983年 奈良県 円覚上人の父母は子がないことを憂い春日明神に参籠した。すると夢で、夫婦の内1人の命が財宝にかわり子が生まれると告げられた。程なく懐妊して男子が生まれたが、夫婦には何も起きず夫が神を嘲ると、家に雷が落ち一族に悪病が起こり皆死んだ。盲目になった妻は神慮を恐れ子を春日の野辺に捨てた。
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フドウミョウオウ,テンジン,ハゴロモ 1967年 福島県 三浦左近国清という人が太田村別所に住んでいた。世継ぎが無いことを憂い、馬場村の滝不動に美しい妻が得られるようにと祈願した。すると夢に不動明王が現れ、現世には配すべき女がいないので、五台山の奥の池で天人が水浴びをしてるゆえ、その羽衣を取れと言った。国清はその通り山に登り天人の羽衣を取って家に帰った。やがて天人は気付き、国清の家に行き羽衣を返して欲しいと願ったが返されず、ついには夫婦になった。二男一女をもうけたが、やがて子供たちが大きくなったから別れても立派に育つと言い残し、天女は羽衣を着て天に昇った。国清は悲しんだが、娘はそれにもまして悲しみ、ついには池に身投げして死んだ。中太田に姫塚と呼ぶ塚があるが、この姫を祀ったものといわれる。
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ユメ,サネトモ 1976年 陳和卿が言うには、鎌倉右大臣実朝は、かつて宋王朝育王山の長老であったのが、日本に生まれて将軍となった。建暦元年6月3日、実朝の見た夢の中に、1人の高僧が現れて、そのことを告げた。夢を見てから6年後に確かに符合した。
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ミョウエショウニン,レイム 1974年 和歌山県 栂尾の明慧(明恵)上人の父は、老いても子ができなかったことを憂い、仏閣に参詣していた。するとある日妻の夢の中に梵僧がやって来て、柑子を1つ授けた。そして夢から覚めた妻は明恵を身ごもっていたという。
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シカノコ,イズミシキブ 1931年 佐賀県 福泉寺に猪がやってきて仏の茶湯を捨てたのを飲むようになった。あるとき、仏殿の後ろから赤子の鳴く声が聞こえたので見に行くと、件の猪が人の子を産んで乳を飲ませているところだった。暁、藤津郡の塩田庄大黒丸の夢に老僧が現れ、「お前は年頃子を切ったことがある。お前の子が福泉寺の堂の後にいるから取って来いという告げがあり、赤子を取りにいった。これが和泉式部であったという。
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レイカウ,オトコヤマハチマン 1978年 秀吉在世の頃家康が男山八幡宮に参詣して祈願した夜に霊夢を見た。僧に判じさせたところ徳川家の行く末を示していた。
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アミダサン 1990年 山梨県 湯ノ平へ嫁に来た娘は阿弥陀さんを信仰していたが、夢に親らん上人が書いたという阿弥陀さんを見て、嫁へ来た所に持っていって信仰しなさいといわれたので、釜口へもってきた。
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クウカイ,ソクシンジャウブツ 1983年 空海の母は、天竺より僧が来て懐に入る夢を見て懐妊した。産まれた空海は、正法を示し給えと諸仏に祈った所、夢で大毘盧遮那変加持という経名を告げられ、やがてその経を得た。入唐し帰朝した空海は、嵯峨天皇の前で身から5色の光明を発し、毘盧遮那仏となって、即身成仏を体現して見せたという。
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(フシュッサン),ムコク 1982年 奥州七戸小川町の弥右衛門の娘・さなは17年前に懐妊し、未だに出産していない。そもそも20年前に結婚した時に、夫婦ともに襟に白羽の矢が立ったという夢を見て懐妊したが、産月になっても出産しなかった。ただ胎児はさなにだけ聞こえるように、不浄の地では生まれたくないといっており、皇城の地を踏まないと生まれないと神夢を見た。さらに北野天満宮に参詣したら程なく生まれるだろうとの神夢を得たという。
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