(ナガレボトケ) 2002年 山口県 水死体には漁をさせる仏と漁をさせない仏とあり、悪い仏はその家を取り殺すことさえある。家人に憑いて口走ることもあり、枕元に立つこともある。ことに死体が近くに浮いているのに知らずに通ると必ず祟る。
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オオイシ,ユメマクラ,バチ 1987年 長野県 今も西町大石平にある大石は,神様の石で,登ると罰があたるといわれていた。その上に祠があったが,土地の持ち主が地所を処分した時,祠だけを墓場に持っていった。すると,東京にいる娘の夢枕に神様が立ち,祠を大石の上に戻さないと罰があたると告げたので,祠を元に戻したという。
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ヘイケバアサンノキ 1958年 香川県 大石にある平家ばあさんの木を切るとたたりがある。
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キジン 2004年 京都府 麻呂子親王が自ら薬師像7体を刻み,天照大神の加護を受けて鬼神を退治する。
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ヤマンバ 1927年 山口県 山姥の捨石と称する大石がある。
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オオイシ,キツネ 1987年 長野県 昔,田圃の中に巨大な石があった。ある漁師が,石の上で眠っていた狐を撃ち殺したところ,その漁師の家は間もなく滅亡してしまった。そこで,石を割ってしまったが,そのうちの一つに「大石」と彫って今も残してある。この土地を字大石という。
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テングノワラブチイシ 1956年 福島県 神社の北にある大石は天狗の藁ブチ石といわれている。
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セッショウバシ 2001年 長崎県 殺生橋が夜、怪光を出して人を狂い死にさせる。行基が七つに切って海に流し、着いたところに観音像を刻んで安置する。
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(クチヨリベンヲダスヤマイ) 1976年 京都府 元禄初年、口より大便を出す病にかかった子がいた。種々の医薬を与え、神仏に祈っても効果がなかったが、葱の白根を煎じて飲ませたところ、一月ほど後に蛇のような虫を下して病は治った。
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(ゾクシン) 1964年 福島県 旧2月8日は釈迦山入りの日なので狩りをしてはいけない。
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テング 1980年 千葉県 岩井の在、平群(へぐり)村の方では、社の堂守りが天狗の気に入らぬと手桶が木にひっかけられ、気に入られると水が汲まれてあると言う。
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ヤマノカミサマ 1964年 秋田県 2月10日は大石岳の山止めである。種オロシの日ともいい、この日は山の神様が木種を蒔く日であるので、山に入ってはならない。
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キツネ 1928年 福岡県 ある人が、葬式の帰りに狐に誑かされて2日2晩帰ってこなかったことがある。近所の人たちが集まって鐘や太鼓を鳴らしながら探した。
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ヤマノカミサマ 1964年 秋田県 2月10日は大石岳の山止めである。この日にはすべるので山へ納豆を持っていってはいけないとか、山の神様が流れてしまうので、流れで食器を洗ってはならないといわれている。
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カンノンサマ 1954年 山梨県 松の岩に120体の観音像が刻まれている。干天続きに本当に御利益があるかと橋から川に投げ込んだら、12日間雨が降り続いて川があふれそうになったので、元の場所に安置したら治まった。
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イヌ,ダイジャ 1940年 大阪府 昔、夫婦2人で草刈をしていたところ、犬がしきりに吠えてなきやまない。とうとう2人は犬を斬り殺してしまうが、2人に迫っていた大蛇から2人を守るためにしたことだということがわかった。
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ブッチョウノタタリ 1993年 三重県 話者の息子が小さかったころに重い病になり、治らなかった。村内の拝む人に見てもらったところ、神棚の仏ちょう(お札)がたたっていると言われ、それを取り除いたら治った。
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ジュウイチメンカンゼオン 1952年 静岡県 明治7年の社寺統一の際、11面観音像を仏坂というところから松山というところに移した。ところが病難火災が相次いで起こり、村民たちは憂慮した。ある夜大雷雨があり、翌朝になると仏像が仏坂に帰還し安置されていた。
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アニダブツ,ショウトクタイシ 1974年 山梨県 甲州塩の山中に長さ10丈ばかり、周囲3丈ばかりの大石が横たわり、水利を妨げ、百姓は頭をかかえていた。寺の本尊阿弥陀仏は聖徳太子の作であり、みなで二夜三日立ち替わり念仏を唱えた。すると雷が落ちて、翌朝見ると大石が割れて、間から水が走り出てきた。それよりこの山を烈石山と言うようになった。
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ホトケ 1984年 新潟県 仏オロシに関する俗信。なやみごとや困ったことがあると、仏オロシをした。あまりおろすと仏の位が下がったり、仏が負けたりするなどという。
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ミョウケンサン,オオイシ 1972年 長崎県 余所の偉い人が行き倒れて亡くなったので、命日にダゴーを作って供養した。大石を死体を埋めた上に置こうとしたところ、近くの大石がびくともしないので、ある人が一発殴るとその石が2つに割れた。死んだ人の力で割れたのだと考えて、偉い人だろうということで、妙見さんとして祀った。
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