国際日本文化研究センター トップページ
怪異・妖怪伝承データベース
データベース検索ページ 更新情報 お知らせ 怪異・妖怪とは データベース検索 異界の杜 製作者
データベース検索ページ

検索対象事例

クダン
1973年 岡山県
新見市千座で、大佐町に件(くだん)が出たという。「件は予言をするが、その予言は当ると言われている」という。

類似事例(機械学習検索)

クダン
1973年 岡山県
昭和38年に調査した時の話。八束村で聞いた話では、件(クダン)が生まれ、来年6月には大戦争があると予言したという。その件は隣の川上村でうまれたとのことなので、川上村へ行くと件は中和村で生まれ、例年は大豊作だが、流行病があると予言したと言う。中和村で聞くと、件は八束村で生まれ、大風が吹くと言ったと言う。
類似事例

クダン
1943年
五島列島や大阪で件が生まれ、時局の予言をしたという流言があった。
類似事例

クダン
1976年 京都府
顔が人間で胴体が牛という、件という化け物がいた。「件が今年どういうた」などと言う。
類似事例

(ゾクシン)
1968年 愛媛県
近くで鳥が鳴くと、死人があるという。烏が神社の森で鳴くと、お産があるという。人魂が飛ぶと、その家の人が死ぬという。葬式があってから1週間以内に雨が降ると、また死人が出るという。柿がよくなると、流行り病が出るという。かぼちゃが豊作の年は、不幸なことがあるという。ほうき星が出ると、戦争があるという。扇を拾うと、良いことがあるという、など。予兆・前兆に関する俗信。
類似事例

タヌキ,コウシンシンパチ
1922年 徳島県
天正寺の庚申さんは神籤が良く当ると評判だが、これは庚申新八という狸の力という。新八が住んでいた庚申谷の近くには蜂須賀藩の火術指南北島藤蔵が住んでいたが、その流れ弾が新八の棲家に当り、眷属が多く殺されたので悪戯をはじめたという。子分に老婆や20位の女に化けさせて藤蔵やその弟子をだまさせたりした。また新八も道路を川と見せて、美女に化けて北島氏と相合傘で一緒に帰り、カサを卒塔婆と取り換えるなどしてだましたが、終いには北島氏に撃たれて死んだ。その死体は3日めにようやく狸に戻ったという。
類似事例

クダン
1986年 和歌山県
件は頭は人間で体は牛である。件は生まれたら一言何かしゃべって死んでしまう。二度と何も言わない。それで約束事をするとき、言い直しはしないとい意味で、約束事を言った後に「よって件の如し」という。薬の広告で件の絵を見たが、薬の効き目も件の言葉同様きっと約束するということなのだろう。
類似事例

カッパ
1975年 長崎県
肥前国諫早には河童が多くいて人をとる。河童除けの和歌を海に流せば害はない。また長崎の近くに河童除けの符を売る人がいる。あるとき長崎の番士が海に石を投げることを繰り返していると、夜この人の家に河童が現われ住み家に石を投げると災いを起こすと語った。
類似事例

クダン
1956年
牛の子で、人語を解し、予言めいたことを口にする。「よって件のごとし」という俗説を生じたなどといわれた。流行病などを予言して4,5日ほどしか生きていないという。
類似事例

クダン
1956年
牛の子で、人語を解し、予言めいたことを口にする。「よって件のごとし」という俗説を生じたなどといわれた。流行病などを予言して4,5日ほどしか生きていないという。
類似事例

クダン
1992年 宮崎県
クダンは人頭獣体の怪物。首から下は馬・蛇・魚のこともあるが、牛の場合が多い。天下の重大事の予言をして三日で死ぬ。その予言は外れたことがない。昭和の初めに人頭牛体のクダンが生まれ、「大変なことがおきるから食糧を蓄えるように」と言った。それからまもなく第二次世界大戦が起こった。証文の「仍如件」は、このクダンに由来するという。
類似事例

クダン
1937年 広島県
クダン(件)は人面牛身の姿をした想像上の獣である。稀に牛の子として生まれ、数日で死んでしまう。死ぬまでの間に飢饉、旱魃、戦争などの重要な事件を予言し、それらは必ず的中する。
類似事例

ウメノキ
1936年 群馬県
石上神社と龍田神社の神官を勤めた国学者の某氏の家には精神に欠陥をもつ娘がひとりいた。某氏は日ごろから、自分が死んでも娘に苦労はさせないと言っていたが、その死後、庭の梅の樹から時々銭が落ちてくるようになった。銭は娘が落ちてくることを予言すると落ちてくるらしく、娘が置くか投げるかしているのだろうと警察や新聞社の者が監視していたが、そういう樣子はなかったという。
類似事例

リュウ
1976年 東京都
寛政の頃、小日向大曲で竜の昇天があった。その前に小日向あたりの家々を老僧が回って、竜が昇天するので気を付けるように注意を促した。旗本土屋某が、その老僧を座敷に上げて話をすると、老僧は実は竜であり、水がないために昇天を待っている事がわかった。そこで土屋氏は硯の水を神酒徳利に入れて与えると、老僧は喜んでそれを請け、数日後に晴天だったのが急に大風雨になったので、老僧が昇天したのだろうと土屋氏は思った。雨の水は墨水であったという。
類似事例

アマゴイノメン
1939年 島根県
小笠原氏が将軍家から貰ったという能面があり、雨乞いのときにその面を出すと、必ず雨が降るという。
類似事例

ヘソイシ
1967年 福島県
岩穴にあるへそ石は人のへそに似ているからそう呼ばれている。この石を穴から取り出したら暴風になったので元に戻したという。この石が見えなくなると嵐が起こるといわれている。昔、房州の船がこれを持ち帰ったら疫病が流行したといわれ、また、房州の海岸にこの石が流れ着いた時に、村人が藁打ち台に使ったら疫病が流行り、占ってみると、自分は永崎のへそ石だ、返さないとますます病気を流行らせるといわれたのでその通りにしたこともあるという。
類似事例

〔キョアン〕,シンボク
1978年 千葉県
虚庵という人が総州銚子に行ったとき、その地の人々が旱魃を嘆いていたので、そこの神木に祈ったところ、神木から黒雲が出て雨が降った。幻術で人を惑わせたと、その地の役人が捕まえようとしたが、虚庵は捕り手の来る日を予測していなくなった。
類似事例

ツブテイシ
1978年 広島県
高増山の高御倉と新山村蛇円山のすさのおの尊が吉備の国を守ろうと石を投げ合って誓いを立てた。高御倉の投げた石は江熊の里に落ち、すさのおの投げた石は吹上の里に落ちた。この石の落ちた所は疫病はなく、よそから入ってきてもここの者には移らない。また雨が降りそうな時は水が滴る。
類似事例

オテングサマ
1977年 埼玉県
寺がつぶれたので釣り鐘を質屋に売り払った。それから、売られた先の町で火事があり、原因がわからないので占い師に占ってもらうと、釣り鐘が元あった寺に帰りたくて災いをするのだという。お天狗様の釣り鐘の伝説である。
類似事例

ヤマノカミ
1994年 岩手県
三十歳頃の男が、酒盛りから帰って「山の神がのりうつった」と重々しい口調で言ってそのまま寝た。翌朝自分に用件のある人がたずねてくると予言し、本当にそうなった。たずねた人は、夢枕でその男に病人のことを相談するよう言われたという。男が氏神を拝むと治ると告げると、十日もたたないうちにお礼参りにやってきた。それ以降男は大変な評判になった。
類似事例

ヨゲン
1946年
村に飲んべえの占師の男がいた。この男はときどきとんでもないことを言い当てたという。あるとき、村の石屋の家が火事になることを予言した。石屋は妙見様の神主に火伏の祈祷をさせたり、火の警戒をさせたりして無事であった。
類似事例

国際日本文化研究センター データベースの案内