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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

マヨイブネ,マヨイ
1934年 福岡県
月の明るい晩に逆らって行く帆船を見たり、見えないのに人の話し声を聞くことがある。これをマヨイブネと言い、盆の月に多く現れる。単なる海上の怪火も、筑前ではマヨイと言う。

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シラヌイ,シケビ
1930年 愛媛県
筑紫の不知火に似た怪火が櫛生、喜多灘間で見られる。毎年2、3月の深夜に現れ、低く走ったり飛んだりするという。句碑によると、昔灘沖で死んだ人の怨霊であるとされ、これが現れると大しけになることから、灘沖の時化火ともいわれている。
類似事例

ウグメンビ
1973年 長崎県
海上にぼんやり見える火があった。うぐめん火といい、近くに行っても同じだけ遠くに見える。見えた方向から話し声が聞こえる。海で遭難した人の霊がさまよっているのがこの怪火である。
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アヤカシ,ウミボウズ
1932年 山口県
夜に沖へ出るとよく火を見る。風に逆らって走る船影も度々見る。万燈のように灯をつけた船が突然近付き、急に消える事もある。海上で遭難した人の魂が同志を取るために人を殺すのであろう。海坊主が篝をけしにきたので、篝火を投げ付けたという話もある。
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ユウレイビ,フナユウレイ,ケチビ,ボーコ
1978年 高知県
海上に現れて遠近に位置を変えながら漂う幽霊火は、ケチビ、ボーコなどとも言われるが、これも舟幽霊と見做されることがある。
類似事例

フネユウレイ,ジンセイ,ヒカリ
1984年 韓国
漁猟作業中天候が不順になり、雨風に追われて帰港中に、真暗な海上から火を明るくともした船が矢のように接近して来た。自分たちの乗る船に向かって突進してきたが、急に見えなくなり、再び現れた、など。このような実体がなく火の光だけ見える船を韓国の漁民はホッぺ(船幽霊)、あるいはトケビの火という。
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アヤシビ,ウミユウレイ
1928年 広島県
夏から秋の夜にかけて、沖合の海上を怪火が走ることがある。
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ボウレイビ
1934年 宮城県 F3425:T3426島県
亡霊火(もうれいび)は海上遭難者の亡霊が船になったものである。夜間に漁船が航行していた時、前面に帆船が突然現れた。衝突を避けようとして方向を転じると、さらにその前面に現れる。やむなく停船して凝視すると、忽然として船の形ではなくなり、遠くを燐火が走っていくのが見えたという。
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ヒノタマ,シラヌイ,カゲビ
1976年
ある年の6月29日、知多から帰る船が海中で火の玉に群がられた。火の中に鬼か人のようなものが見えた。肥後のしらぬ火もこのようなものだろう。
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モリ,モレ,ボレ
1992年 宮崎県
モリ、モレ、ボレ、などといわれるものは、大きな火や光となって現れ、汽船や帆船になってやってくる。見た目も音も船そのものだが、航海ランプが反対に点いたり、帆船が風を無視して走ったり、船の下部が光ったりと、この世のものでない有様をどこか必ず示すという。近くの船に「ひしゃくを貸せ」と寄り付いたこともあるという。
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シラヌイ,シラヌイ
1973年 長崎県・熊本県・佐賀県・福岡県
筑紫肥の前後の海に毎年7月30日の夜に限って不知火が出現する。その数幾千万とも知れない。おおよそ4~5里の間につらなりその色は赤い。
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アヤカシ
2002年 山口県
帆船で航海する時は、夜中沖間で灯火を見ることが多く、時にはこちらに走ってくることがある。これをアヤカシという。この時、船を避けずに突進すると消滅する。避けようとすると暗礁に乗り上げ難に遇う。また海上に多くの火があって多数のものが一団となり東西に走ることがあり、これは現今の漁業者も見たことがある者が多い。
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オホラビ,ホホロビ,シケビ,バカビ
1985年 愛媛県
海坊主や船幽霊、何かの亡霊の出現に伴う怪火・陰火は各地で異なった名で呼んでいる。宮窪町ではオホラビ、忽那諸島ではホホロビ、伊予長浜町ではシケビ、青島ではバカビと呼ぶ。
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タクラウビ
1939年 広島県
海上に現れる怪火をタクラウビという。火の数は2つである。起こりは「比べ火」だと思われる。
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ムジナノボンボリ
1974年 茨城県
むじなが提灯をつけたりお月様に化けるのは夏が多い。土手に上がっていると、明るい月があるのに、提灯のようなぼんやりした月がでた。出てから数分でだんだん消えていった。ムジナノボンボリと言われていた。
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フナユウレイ,シキボトケ
1932年 福岡県
満月の頃にまよい船が出て、話し声が聞えたりする。およそ30年前、4人連れで盆の15日の晩に沖へ鯖を捕りにいくと、人の首が海面に浮かんできて、笑ったり転がったりした。捕れた魚はみな草鞋であったという。4人は発狂して死んだ。船幽霊は盆にしか出ない。しきぼとけはしきゆうれいと同じもので、船がそこへ行くと動かなくなる。
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タクラウビ
1981年 広島県
曙のころ、波が赤くなり、火のようなものが見える。土民はそれをたくらふびという。雨の夜に出てきて波の上に燃える火もたくらうびというが、前のと別である。
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フネ,コエ,レイコン
1970年 神奈川県
南風で波が高く、大雨が降っているとき、夜に声や和船の音が聞えてくることがある。猟師にしか聞えないのかもしれないと言われる。帰れ帰れと霊魂が知らせているのだという。
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フネユウレイ
1985年 愛媛県
水死人などの霊が宙に迷っているのが船幽霊になるという。夜ひとりで釣りをしているとき、船の下に白いものが見えるとそこを脱れることはできない。タデミサワで船の下をなでると、消えるという。船幽霊の火はコグチの輪の中からのぞくと、正体が男か女かわかる。
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シラヌイ
1975年 大分県
豊後国宮古郡甲浦の後の森から挑火のようなものが現れる。松山の方からも一つの火が出て空中で戦っているように見える。やがて海中に落ち、出てきた山や森に入ってゆく。4、5,8,9月の夜に必ずある。
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フナユウレイ
1983年 愛媛県
水死人などの霊が迷っているのが船幽霊になる。夜に一人で釣りをしていると船の下に白いものが見え、船を漕いでも進まなくなる。これが見えた時はタデミサワ(船タデに用いる竿)で船の下をなでると消える。また、船幽霊の火を、正月十一日のタタキゾメに綯うユグチ(縄を輪にした船具)の輪の中からのぞくとその幽霊の正体がわかる。正体がわかれば害はない。
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