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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ウマレカワリ
1944年 福井県
五兵衛という足りない男が松岡の殿様に生まれ変わった。背中にはっきり「丑ケ谷 五兵衛」と書いてあった。五兵衛の家はどんな家かと思ってか、後に殿様の家老が見にきたことがある。

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ヤマオヂ
1915年 和歌山県
山爺の家と呼ばれる家がある。昔、その家の次男が山爺になって出て行ったまま帰らなかった。200年ほど過ぎてから、ある日現れた。裸足で着物一つ着ず、毛が体一面に生えていた。塩を1俵もらって、また山の中へ行ってしまったそうである。
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カイイヤシキ、オオニュウドウ、ヤシキカミ
1956年 宮城県
昔,新坂通台町五番丁南側東角の屋敷を拝領した侍が一人住まいをしていた。ある夜座敷に寝そべっていたところ庭先近くで呼ぶ声が聞こえる。障子の隙間から覗くと軒よりも高いような大入道が立っており,ここは昔から自分の屋敷だから早く立ち退けとわめく。主人が「ここは殿から拝領した我が屋敷じゃ。お前こそ立ち去れ。」と言い返すと,「ここはわしを粗末にしたので住み着いた者はいない。祭の日に神酒や供物をして厚く祀ってくれれば守護してやろう」といって消えてしまった。翌朝調べると屋敷の一隅に梅の老木があり,その下に小祠があった。それが前夜の大入道が屋敷神として棲んでいた祠だったのだろう。当時今泉孫八郎の屋敷であった。
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タヌキ
1989年 静岡県
庄屋の家に韮山様という殿様が来た。飯の時に人を寄り付けない。正体は狸であった。
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イヌノタタリ
1973年 東京都
享保14年8月の頃、本所石原の徳山五郎兵衛の中間・八郎の尻に、にわかに犬の尾が生えてきた。朝飯を数日食わない事があったが、すり鉢に食べ物を入れると快く食べるという。それから人相も変わり、完全に犬になった。これは日頃犬を殺していた祟りと皆が言った。
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キツネ,ゴロウウエモンノババ
1979年 山形県
五郎右ェ門という家の2代前の主人が暗くなってからの帰り道に5、6人の者がちょうちんをつけてやってくるのに出会った。その人達の顔を見ると、先頭のものは五郎右ェ門の婆であった。「どこへ行くのか」と聞くと、「五郎右ェ門の婆が死んだので茶昆買いに行く」という。「五郎右ェ門の婆とはおまえではないか」と問うと、「俺は死んだんだ」と答えた。きつねに化かされたものだったという。
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(ウマレカワリ)
1976年 東京都
武蔵国多磨郡(多摩郡)程窪村の半四郎という者の息子、藤蔵は死んで後、同郡柚木領中野村谷津入の源蔵という男の子どもとして生まれて、勝五郎と名付けられた。9歳のとき、自分はここへ生まれ変わってきたといったので、言うことをたよりに、半四郎の住所を尋ねていったところ、本当のことだと判った。
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ムジナ
1932年 長野県
ある時、大和尚さんが狢に食い殺された。狢は大和尚さんに化けて庄屋めぐりをした。ある庄屋の家で狢であることがばれ、殺されてしまった。その庄屋の家は死絶したそうである。
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ゴロウサマ,タタリ,ハクジャ
1953年 島根県
かつて庄屋の屋敷跡の榎の大木の洞には、先祖の身代わりに戦死した佐伯五郎の化身の白蛇が住んでいた。五郎さまはお供え物をして祈ると霊験があるが、いたずらをすると祟り、怪我をしたり病気をしたりしたという。
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キツネ
1966年 山形県
昔、徳兵衛という人が集まりに出かけ、飲めや歌えの大騒ぎをした。帰り道、日当という場所付近で、酒の席にもいた二人の女中が追いかけてきた。徳兵衛は路上で女中と再び酒を飲み、眠った。苦しくて目が覚めると松の根元に寝ていた。家に帰り着いたが体は死んだように重かった。徳兵衛の持つ折箱の中身を狙って日当の狐が化けて現れたのだという。
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ウマレカワリ
1964年 福島県
山川家の先祖で首を取られて死んだ人が、よその土地でゴザンをかぶっていない赤ん坊に生まれかわった。その家の人は、山川家の縁の下の土を貰いに来た。
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コガネ,ハクギン,ドウセン
1931年 兵庫県
あるところに、労咳で全員が途絶えた豪家があり、化物屋敷という噂が広まった。そこにひとりの六部が泊っていると、丑満頃に白、黄、黒の絵衣を着た3人の僧が入ってきて、寝ている周りを3回まわり、訳のわからない経を唱えて帰っていった。後をつけると馬小屋で消えたので調べると、黄金、白銀、銅錢が埋めてあった。この六部が三井家の祖先であったともいわれている。
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タロベエキツネ,キツネ
1929年 島根県
悪戯をする太郎兵衛狐がいた。和尚に変化自在の「玉」を取られた太郎兵衛は、お殿様のお成りの時に、殿様に化けて、和尚の寺に行った。和尚は殿様に宝珠の玉を見せたが、これは私のものだと言って、殿様に取られた。気付いた時はすでに遅く、玉はなく、和尚は呆然となった。
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タロベエキツネ,キツネ
1929年 島根県
悪戯をする太郎兵衛狐がいた。あるとき和尚が林の中にある太郎兵衛の家に行き、和尚の持つ寶頭巾と、太郎兵衛の変化自在の「玉」を交換しないかと持ちかけた。寶頭巾で何にでも化けられると思った太郎兵衛は、その話に乗った。しかし、「玉」を奪われ頭巾も効力がないと知り、無念の日々を送るようになった。
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ネコマタ
1960年 福島県
浪人侍がある村を通りかかると、その村の五郎右衛門ばんばに襲われたが逃れた。ばんばのいる名主の家を訪ねてばんばと争うと猫になった。それは猫又で、ばんばを食ってなりかわっていた。床下は生臭い人の骨で一杯だった。
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ハクハツノオキナ,(イカイ),(テンセイ)
1983年
武蔵国多摩郡久保村の百姓藤五郎の子・藤蔵は6歳で死んだが、埋葬される時に、白髪の老人がやって来て藤蔵(魂か?)を連れ去った。そして3年間、、薄暗くおぼろげな場所で過ごし、彼を人間界に戻した。すると藤蔵は同郡中野村に住む百姓源蔵の次男・勝五郎として生まれる。勝五郎が9歳になった時、自分は藤五郎の子であり、藤蔵でしか知らない藤五郎の家族の事などを言い、それらは全て合っていたという。
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ユウレイヤシキ,キンノイシ
1941年 愛媛県
凧屋の八兵衛という人は、嫁を迎えた時に、無人家の幽霊屋敷で祝言を上げたが、夜中庭に火が見える。あやかしだといって屋敷を出ようと思っていた八兵衛に娘はそれが金の石だと教えた。掘ってみたら金の杯が出てきて、八兵衛は長者になったという。
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アヤシキコト
1974年
相対替えした屋敷に住んだところさまざまな怪しいことが続いた。元の住人に話をしたところ、数代そこに住んでいたがそんなことはなかったという。家主によって怪しいことが起こったのだと世間は噂した。
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(オトコニナッタオンナ)
1976年 神奈川県
相州関宿で、井上権兵衛という人が雇っていた女が、故郷に帰って30年ぶりに尋ねてきたが、白髪にひげを蓄えた老爺になっていた。主人にも誰か判らなかったが、話を聞いて本人に間違いないことが判明した。
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〔ジョウゲンチュウ〕,オキクムシ
1974年 滋賀県
近江国志賀郡別保の里に常元やしきと俗称される家があり、ここに居る者は必ず禍があるという。その故を尋ねると、蒲生家の侍だった南蛇井源太左衛門なる無頼が諸国で悪行を重ね、生まれ故郷の別保に帰って剃髪して常元と称した。慶長5年に以前の罪で捕縛された常元は、その家の柿の木に縛られて最後には斬られた、しかしその骸を木の根本に埋めたところ、数日後、顔や目口鼻がある人を縛っている姿に似た妖しい虫が、毎年多く墳上に現れて、蝶に化けて消えたという。人々はこれを常元虫といった。
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バケモノ
1981年
明和・安永の頃、酒井飛騨守の娘が滝川家に嫁いで間もないある時、鏡台に向かうと怖しい女の顔が映り、また部屋に居る時も現れた。その化物が夢に出て言うには、自分は数代前の殿様に手討ちにされ、庭に逆さまに埋められているので葬り直して欲しいという。実際そうなっていたので直すと、それからは出てこなくなった。
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