国際日本文化研究センター トップページ
怪異・妖怪伝承データベース
データベース検索ページ 更新情報 お知らせ 怪異・妖怪とは データベース検索 異界の杜 製作者
データベース検索ページ

検索対象事例

ノリワラ,ハヤマ
1949年 福島県
神が憑いてその神の言葉を伝える人のことをノリワラという。葉山を祀る所は葉山の神が出る。葉山以外の諸々の神を祀る所ではそれらの神も出る。その場合幾つかの神が次々と出現するが、ノリワラはそのたびに神を送り、迎える。出るはずの神が出ずに代理の神が出ることもある。稲荷の代わりに月山さまが出たり、その数年後に稲荷が出ることがあった。何かの神に代わって水神さまが出たが一年だけのことだった。そういう時は、今年は都合で出られないので他の誰かに代わってもらうのだと言う。

類似事例(機械学習検索)

ハヤマノカミツケ,タクセン
1964年 福島県
のりわら(葉山の神がのりうつる人)に、世の中のこと(翌年の作柄のこと)、へい行病や火事のこと、個人のことの順番で託宣をきく。このとき、のりわらは幣束を上下に振り夢中の体であるが、急に幣を放り上げてうつ伏せになることがある。これを「神あがる」といい、「拝みあげ」と称して人々が「さんげさんげろっこんしょうじょう」と唱える。のりわらに塩水を飲ませると正気に戻る。少し休ませたあと、氏子はまた拝んで神をつけ、聞くことが終わるまでくりかえす。終わった翌朝、供物をもって山のお宮に参り、料理をたべて精進あげをする。使った幣束はうまやの入り口にさしておくと馬にけががないという。
類似事例

ノリワラ
1964年 福島県
初めにのりわら(葉山の神がつく人)を選ぶときには、つきそうな人をすわらせて試しにみなでおがんでみる。一度のりわらになれば毎年同じ人がつとめる。のりわらはみな男で、理屈っぽく疑いぶかい人にはつかない。
類似事例

ノリワラ
1964年 福島県
ある年、のりわら(葉山の神がつく人)が風邪を引いて祭りの日に自宅にいたところ、お宮で人々が拝み出したらひとりでに神がつき、ぴょんぴょんとびながら相当離れたお宮まで行ったという。
類似事例

ノリワラ,ハヤマ
1949年 福島県
神が憑いてその神の言葉を伝える人のことをノリワラという。託宣を行なう夜籠もりの際には穢がきらわれる。ひそかに四つ足を食べてきた者が行屋の外に出された。泥酔して歌を歌った者が、ノリワラに「追い出してしまえ」といわれたとたんひっくり返り昏睡状態に陥った。また、ノリワラをあざ笑ってひどい目にあった人もいる。
類似事例

ノリワラ
1964年 福島県
のりわら(葉山の神がつく人)に神がつくと、めばち(まばたき)しなくなる。火の中をのりわらが渡るときは、火ぼえ(ほのお)のためにすがたもみえない。火を渡ったあとののりわらは、気がはやって何をするかわからないのでむしろなどでおさえておいた。
類似事例

ハヤマノカミツケ
1964年 福島県
旧10月8日前後、葉山の分霊をのりわらと呼ばれる白衣を着て鉢巻きをしめた人にうつして神つけを行う。そこでさまざまな託宣をきき、翌年の豊熟を祈る。
類似事例

イセノシンメイ,ハヤマゴンゲン
1988年 宮城県
憑いている神が伊勢の神明だといっても誰も信じてくれなかった。教団の先生からは葉山権現だと言われた。
類似事例

ノリワラ
1964年 福島県
のりわら(葉山の神がつく人)が「この中にけがれた者がきているから、今いましめてやる」というと、戸外で倒れた者がいた。生ぐさものを食ってきた者だったという。
類似事例

ハヤマノカミツケ
1964年 福島県
旧10月8日前後、葉山の分霊をのりわらと呼ばれる白衣を着て鉢巻きをしめた人にうつして神つけを行う。氏子が祈ると、のりわらが持った幣がばさばさと動いて神がのりうつりる。
類似事例

ハヤマノカミツケ,ヒ
1964年 福島県
のりわら(葉山の神がのりうつる人)が火をたけとご神託を告げると、戸外に青竹を四方にたて、しばを積んだところに火をつける。のりわらは火を幣束でたたきながら渡る。これを「火をしめす」という。のりわらの指示に従って人々もはだしで渡るが、すね毛は焼けてもいっこうに熱くないという。これをすると病気をしないという。すべてが終わるとのりわらは幣で火をたたく。これを「火をかえす」というが、その後は熱くて渡れるものではないという。
類似事例

ノリワラ
1964年 福島県
葉山の神つけに集まった一般客の中で、のりわら(葉山の神がつく人)を軽蔑することをささやいた者がいたが、たちまち青くなって倒れた。
類似事例

ニホンジュウノカミサマ,シンボトケ,ショウバンボトケ
1964年 秋田県
イタコのことをインズコという。インズコは大きな厚い敷ぶとんをしいて、仏壇の前に座る。そして、真珠や貝などのいろいろな玉をつないだ数珠のようなものを手にして順々に玉を繰りながら、日本中の神様を呼び集める。その次に死んだシンボトケを呼びおろすが、なかなかおりて来ないこともあれば間違うこともある。その時は刃物を隠してあるからだという。水を手向けるとおりてきて話す。その次に相伴仏をおろすが、この仏がいつ頃鳥が飛び込んできたであろう、あれは、私が迎えに来たのだなどと死んだ理由をいう。最後に神々を送る。
類似事例

キツネ,(キツネツキ)
1979年 東京都
ある人に憑いた狐が言うには、自分は玄徳稲荷の社に住む野狐で、自分の身体を草むらに隠し、口から「神」を出し、人の爪の隙間からはいるという。今、自分の身体は深川にある。その身体が腐ると元には戻れない。また昼は神牌と刀剣をおそれ、夜はそれらが見えないので行動するという。
類似事例

ムエンボトケ,ツキモノ,ヘビガミ,イヌガミ,イナリ,ヤマノカミ
1967年 愛媛県
昔、ある人に無縁仏がついたことがある。憑き物はほかに蛇神、犬神、稲荷、山の神。話者はそのような憑き物落としをする。蛇神が憑くと物を言わなくなり、犬神が憑くとワンワン吠えるようになり、稲荷が憑くと油揚げと強飯を欲しがるのでわかる。話者によると、ある人が外の村に嫁いだところ、その家が憑き物筋だったので、以来この村にも憑き物が入って来たという。
類似事例

ノリワラ
1967年 福島県
はやまの神がよりついて託宣するものをのりわらと称する。多分「告童」の意味だろう。はやまごもりの当夜、神前に座して潔斎した村人に祈祷のことばを唱和されると、たちまち神が乗り移って身体に震動をおこし、聞くことに対して託宣する。
類似事例

ニホンジュウノカミサマ,シンボトケ,ショウバンボトケ
1964年 秋田県
イタコのことをインズコという。インズコは大きな厚い敷ぶとんをしいて、仏壇の前に座る。そして、真珠や貝などのいろいろな玉をつないだ数珠のようなものを手にして順々に玉を繰りながら、日本中の神様を呼び集める。その次に死んだシンボトケを呼びおろすが、なかなかおりて来ないこともあれば間違うこともある。その時は刃物を隠してあるからだという。水を手向けるとおりてきて話す。その次に相伴仏をおろすが、この仏が障子の桟がなかったのは私が呼びに来たからだなどと死んだ理由をいう。最後に神々を送る。
類似事例

オリイバアサン,ウバガミ,ムラサキノヒ
1929年 北海道
折居婆さんは江差に住んでいた。毎朝神を拝み、天候を村人に教えていた。これが当たるので、人々は婆さんを神として敬うようになった。鰊が不漁になった時、夜に婆さんが紫の火を見た。そこで神に告げられたように瓶の水を注いで合掌すると、一斉に鰊の大群が押し寄せた。人々にこれを知らせた婆さんは姿を消し、姥神として祭られるようになった。
類似事例

イヌヨセ
1964年 福島県
山いぬともおおかみともいわれるような、山の精霊あるいはその使いのいぬを呼び寄せて託宣を聞くいぬよせもあったという。
類似事例

ホトケヨセ
1964年 福島県
伊達の方から頼まれてみこがきた。仏の前で拝んでいるとねむったようになり、仏のような声音でいろんなことを口走る。仏の祭りをおろそかにしているとうらみごとをいわれたり、災難を教えられたりする。
類似事例

ハヤマゴモリ,ノリワラ
1964年 福島県
羽山ごもりのりわらは大姓の中から信仰の厚い人が選ばれてなる。神がついたり、のりうつったりすることが必要なので、旧11月17日のこもり堂の託宣で、羽山大神にきき、神官・先達・かしき(司会役)世話人で選ぶという。人によってつかない者もあり、気がある者については、3、4年試みて見込みがでたところでひきつぐ。
類似事例

国際日本文化研究センター データベースの案内