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検索対象事例

ハヤマゴモリ,ノリワラ
1964年 福島県
羽山ごもりのりわらは大姓の中から信仰の厚い人が選ばれてなる。神がついたり、のりうつったりすることが必要なので、旧11月17日のこもり堂の託宣で、羽山大神にきき、神官・先達・かしき(司会役)世話人で選ぶという。人によってつかない者もあり、気がある者については、3、4年試みて見込みがでたところでひきつぐ。

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ハヤマゴモリ,ノリワラ,タクセン,カミ
1964年 福島県
羽山ごもりでは、結願の行事として羽山大神の前で託宣が行われる。俵にすわったのりわらが祈祷し、はじめは神官が託宣を聞く。神様のつごうによって、毎年出てくる神様がちがうという。どの神様に聞けばよいか羽山大神にうかがうこともある。神官が聞き終わると、小姓、一般信者が聞いても良い。終わると結願となって山を下る。
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ノリワラ
1964年 福島県
初めにのりわら(葉山の神がつく人)を選ぶときには、つきそうな人をすわらせて試しにみなでおがんでみる。一度のりわらになれば毎年同じ人がつとめる。のりわらはみな男で、理屈っぽく疑いぶかい人にはつかない。
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ハヤマゴモリ,ノリワラ
1967年 福島県
羽山ごもりの託宣のとき、こもり人たちが祈願のことばを唱和すると、のりわらの手にしている白幣がさらさらと音をたてて動くので、神ののりうつったことがわかる。
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ハヤマゴモリ,ヒッチャリ,シドロギ
1964年 福島県
羽山ごもりが結願となったあと、かしき(司会役)の元老ひとりが火を塩で消す。これをひっちゃりという。風があっても火事にはならないというが、ときにはのりわらがおひかりを炊いたところを幣で不意にたたいたりする。これはしどろぎといって大難がかかる前兆としておそれられる。
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ハヤマノシンタク
1964年 福島県
松川町金沢の羽山ごもりなどでは、羽山の神託として、天気や作物の豊凶をきいて作付け計画をたてている。
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ハヤマノカミツケ,タクセン
1964年 福島県
のりわら(葉山の神がのりうつる人)に、世の中のこと(翌年の作柄のこと)、へい行病や火事のこと、個人のことの順番で託宣をきく。このとき、のりわらは幣束を上下に振り夢中の体であるが、急に幣を放り上げてうつ伏せになることがある。これを「神あがる」といい、「拝みあげ」と称して人々が「さんげさんげろっこんしょうじょう」と唱える。のりわらに塩水を飲ませると正気に戻る。少し休ませたあと、氏子はまた拝んで神をつけ、聞くことが終わるまでくりかえす。終わった翌朝、供物をもって山のお宮に参り、料理をたべて精進あげをする。使った幣束はうまやの入り口にさしておくと馬にけががないという。
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ノリワラ
1967年 福島県
はやまの神がよりついて託宣するものをのりわらと称する。多分「告童」の意味だろう。はやまごもりの当夜、神前に座して潔斎した村人に祈祷のことばを唱和されると、たちまち神が乗り移って身体に震動をおこし、聞くことに対して託宣する。
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ノリワラ,ハヤマ
1949年 福島県
神が憑いてその神の言葉を伝える人のことをノリワラという。葉山を祀る所は葉山の神が出る。葉山以外の諸々の神を祀る所ではそれらの神も出る。その場合幾つかの神が次々と出現するが、ノリワラはそのたびに神を送り、迎える。出るはずの神が出ずに代理の神が出ることもある。稲荷の代わりに月山さまが出たり、その数年後に稲荷が出ることがあった。何かの神に代わって水神さまが出たが一年だけのことだった。そういう時は、今年は都合で出られないので他の誰かに代わってもらうのだと言う。
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ハヤマノカミツケ
1964年 福島県
旧10月8日前後、葉山の分霊をのりわらと呼ばれる白衣を着て鉢巻きをしめた人にうつして神つけを行う。そこでさまざまな託宣をきき、翌年の豊熟を祈る。
類似事例

ノリワラ,タクセン
1964年 福島県
のりわらの託宣では普通、個人名はでないが、あるとき神様の威光を汚すようなことをした者があり、このときははっきり名が出て、責める方法まで示された。その人の家はたちまち滅びたという。
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シンメイサマ
1964年 福島県
信夫郡松川町金沢の羽山ごもりのこもり堂には、2組ほどのしんめいさまがまつってある。
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ノリワラ
1964年 福島県
ある年、のりわら(葉山の神がつく人)が風邪を引いて祭りの日に自宅にいたところ、お宮で人々が拝み出したらひとりでに神がつき、ぴょんぴょんとびながら相当離れたお宮まで行ったという。
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ノリワラ
1964年 福島県
のりわら(葉山の神がつく人)に神がつくと、めばち(まばたき)しなくなる。火の中をのりわらが渡るときは、火ぼえ(ほのお)のためにすがたもみえない。火を渡ったあとののりわらは、気がはやって何をするかわからないのでむしろなどでおさえておいた。
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ハヤマノカミツケ
1964年 福島県
旧10月8日前後、葉山の分霊をのりわらと呼ばれる白衣を着て鉢巻きをしめた人にうつして神つけを行う。氏子が祈ると、のりわらが持った幣がばさばさと動いて神がのりうつりる。
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イナリコウ,キツネ,イナリオドリ,タクセン
1977年 神奈川県
山北町市間の稲荷講では、ある家を宿に決め、そこに皆で宿泊して飲食するが、この時には、宿にはならなかった家のどれかに必ずキツネがいるのだという。この時には、稲荷踊といって、富士の行者が人を選んでキツネを乗り移らせるということをする。各講員たちは、このキツネが乗り移った人から託宣を受ける。
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ハヤマノカミツケ,ヒ
1964年 福島県
のりわら(葉山の神がのりうつる人)が火をたけとご神託を告げると、戸外に青竹を四方にたて、しばを積んだところに火をつける。のりわらは火を幣束でたたきながら渡る。これを「火をしめす」という。のりわらの指示に従って人々もはだしで渡るが、すね毛は焼けてもいっこうに熱くないという。これをすると病気をしないという。すべてが終わるとのりわらは幣で火をたたく。これを「火をかえす」というが、その後は熱くて渡れるものではないという。
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モリコ,オオユミモリコ
1922年 茨城県
もり子という者達がいる。これは大抵盲目の婦人で、病家などへ招かれて八百万の神や先祖以来の仏を呼び集め、また自分に仏を乗り移らせて、祖父であるなどと名乗りつつ種々の告げをする。大弓もり子ともいう。
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ノリワラ
1954年 福島県
大谷吉重氏は、10歳の時からお籠もりに出て、17歳の時の初めて神が憑くのを経験した。彼の部落にはのりわらがいなかったため、以来、彼は部落のりわらを勤めることになった。神が憑くと自然とぼーっとなり、自分の意志は働かなくなるという。体調の悪いときでも、祭の時には自然に神懸かりの状態となり、ひとりでに身体が動くという。
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カミガカリ
1951年 島根県
1950年11月3日の晩、大元神楽式が行なわれた。三十年余りに一度も成功しなかった本託(神懸り)がその時成功した。舞中に託太夫が突然狂声を発し、3尺も飛び跳ね続けた。そして、神託を告げた時に、初めて奉仕していた筆者のことまで話したという。
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イシヅチサン
1967年 愛媛県
石鎚山への参拝は、話者の7代前の先祖が御神体の巻物を受けて来たのが始まり。話者の家は1865年ごろ、以前の土地を売って現在地に引き払い、そのときに御神体も移したが、毎夜物音をさせて眠れなくなった。御神籤を引いたところ、以前の土地から動きたくないとの託宣であったので、元に帰したら休まった。そこで、今は話者の家が本部となって、以前話者の家だったところに住んでいる人が守り宿を務めている。
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