ダイジングウサンノオフダ 1982年 三重県 明治の末ころ、大神宮さんのお札が降ったといって、「おどらんかほい」「おどらんかほい」といって踊ったという。
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カミサマノオフダサマ 1966年 愛知県 幕末、天空から神様のお札様が全国各地に降り下った際、庶民が「ええじゃないか、ええじゃないか」と喜んだという記録がある。伊勢の熱田神宮に出かけたひとりの老人が、その森の上空からヒラヒラお札が降ってくるのに驚き、住んでいる大井に戻ってみると、そこでもお札が降っており、大騒ぎになっていた。
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イセジングウノシンサツ 2003年 愛知県 中洲勘八氏のところに、伊勢神宮の神札が降った。夜が明けてから家人がこれを発見し大騒ぎになったが、よく見ると家の裏や屋根の上にもあった。村人がそれを伝え聞いて祝いに訪れ、盛大な祝宴が催されたという。同じことが、二三度あったという。
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オフダ 1989年 長野県 昔、繁盛していた家にお札が降ることがあった。ある時、ある家にお札が降り、それを近所の人が見つけて「おかげがおとずれた」と言って大勢の人が集まった。集まった人には酒やご馳走を振る舞わねばならず、その人たちは三日三晩飲み食いをしてその家の財産を飲み倒してしまったという。
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オカゲドシ,オフダ 1916年 静岡県 御蔭年には不思議なことが起こった。不思議の始まりは酒屋が行燈を何かの拍子に焼いたとき「火之用心」という文字だけ焼け残った。それから火の騒ぎがいくつかあり、町中総出で神仏に参詣した。門前並木の大木の松が音もなく倒れた。そのうち御札が降ったという家が出てきて、祠を作って御札を祀り、祭礼のようにして騒いだ。
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コアラシイナリ 1989年 長野県 小嵐稲荷にお参りに来た若者たちがお神酒を一杯飲んで酔っぱらい、供えてあった刀で木を伐っては山を下りた。迷うような道ではなかったのに道に迷ったので、神様の物を持ち出したせいだと刀を置くとぱっと降りてきた。後から山を登った神主は道の途中に落ちている刀を不審に思いながら、元のところに置きに行ったという。
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オフダ,フッタイエ 1915年 京都府 京都北郊の村々では、慶応年間の頃さかんに御札が降った。降った家に近隣の人々が集まり祝宴をして踊った。ある家では主人が酒食の費用を嫌がって降った御札を隠しておいたところ、罰があたって患ってしまった。早々に御札を披露して振る舞いをしたら全快したという。
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オフダ,オカゲドシ,ハラヒ 1915年 和歌山県 御蔭年は61年目に1度来る。慶応年間の御蔭年には、家々に御祓様(御札)が降り、家によっては御祓様の中に小さな玉が入っているものもあった。御札が降るにつれて世間が騒々しくなり、15・6人が一団になって「ええじゃないか」と囃しながらその家に踊りこみ、酒肴の振る舞いを受けた。
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オイナリサン 1988年 埼玉県 初午の晩に稲荷の祠で男の子らがオコモリをする。その際、お稲荷さんをのりつけて遊んだ。1人が後鉢巻に幣神を持って座り他の子らが唱え言を言う。すると体が震えだす。あまりたいしたことは聞かなかった。お稲荷さんが落ちないときは唐辛子でいぶして落とした。
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オコリ,ヒョウタンイシ 1984年 長野県 大酒飲みの主人に怒ったお神さんは、主人の酒をくむ瓢箪を割ってしまった。主人はそれがきっかけで、死んでしまう。その瓢箪は夜毎お酒が飲みたいと泣いた。お神さんが寺に瓢箪を納めると泣かなくなった。その石を踏むと、「おこり」にかかるという。
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リュウ 1976年 東京都 寛政の頃、小日向大曲で竜の昇天があった。その前に小日向あたりの家々を老僧が回って、竜が昇天するので気を付けるように注意を促した。旗本土屋某が、その老僧を座敷に上げて話をすると、老僧は実は竜であり、水がないために昇天を待っている事がわかった。そこで土屋氏は硯の水を神酒徳利に入れて与えると、老僧は喜んでそれを請け、数日後に晴天だったのが急に大風雨になったので、老僧が昇天したのだろうと土屋氏は思った。雨の水は墨水であったという。
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ジゾウサマ 1956年 宮城県 昔、仲の良い老夫婦がおり、毎朝必ず神仏を拝んでいた。大晦日に銭が300文ばかりしかなく、神様に上げるものさえ買えないくらいだが、爺は少しでも何か買おうと町へ出かけた。途中、道端の地蔵様が雪まみれになっていたので、爺は自分の笠を被せ、腰の手拭いをさいて笠が取れないようにしっかり結びつけ、そのまま町にいくのをやめて帰ってきた。婆もその話を聞いて喜んだ。家にある物で神仏にお供えして寝ていると、夜半過ぎに見知らぬ人がきて、薪を置いていった。神様が持ってきたかと、夫婦はその人が行った方向を拝んだ。次の朝、薪を焚こうとして木を切ると中から大判小判が出てきた。そういえばその人が被っていた笠と手拭いが爺のといっしょであり、さては昨日の地蔵様が、と2人は地蔵様の方をしばらく拝んでいた。
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アマゴイノメン 1999年 愛知県 旱魃が多い東大高では、毎年のように雨乞いが行われた。東大高には通常の雨ごいには用いない雨乞いの面というのがある。ある旱魃の年、知里付神社の宮司が浦之嶋の沖に運び出し、伊勢神宮を遥拝し、祈祷をささげて箱の蓋を払うと、海のかなたから雨雲が浮かんで大雨が降ったという。
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カタナ,ハンニャノフダ 1972年 岐阜県 横蔵寺の大般若のお札は霊験あらたかなので戸口に祀る。昔、ボロボロの鍔を付けた刀を持った侍がいた。この侍が寝ているところを蛇が向かってきた。もう1人の侍がそれを見ていたところ、刀がシューッと音を立てて抜け、蛇を近寄らせなかった。目撃した侍は寝ていた侍を起こし、刀を取り替えてもらった。刀屋に見せたところ、刀はボロボロの古いものだったが、般若のお札が貼ってあった。そのおかげで蛇に飲まれずにすんだのだという。
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テング 1937年 福井県 天狗祭の時に境内の木の股に酒を載せておいた。すると数日の間にこの酒が無くなっていた。
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ヘビ 1981年 東京都 昔、里にたくさん蛇がいて困っていた。そこで1人の若者が遠くの神様のもとに行き、一心不乱に拝んだ。帰りに1人のお坊さんがついてきた。宿を請うので泊めると、翌朝布団の中には1枚のお札が残っていただけだった。若者がこの御札を懐中にして田に行くと蛇に襲われたが、蛇はお札があるので呑み込めなかった。そして大勢の村人によって蛇は退治された。
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モリカワイナリ,コウキチ,サンコウインイナリ,コシカケイナリ 1983年 東京都 文政10年2月11日の初午祭の前日夜に、新道一番町で小侍幸吉が主に向かって、自分は同所に住む稲荷であるという。翌日主人が起き出して扉をあけると、稲荷の木像がどこからか来ていた。それ以後は幸吉にのみ神の示現があり、願い事は幸吉が取り次いだという。3月1日に当主や若殿が神前に神酒を奉ると、暫くして酒はなくなり、お供え物も半分無くなっていた。これは三光院いなりや腰掛稲荷が客として来たからだろうという。
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ダイズ 1952年 神奈川県 ある家の天井から大豆が降った。イチッコによると、災難が来ることを八幡様が教えられたのだと言い、みなで八幡神社にお籠りして、大豆を神前に供えてから食べた。
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オフダ,ゴヘイ 1915年 静岡県 慶応元年正月の初めの頃、ある富人の家にどこからともなく金の御幣が降ってきた。程無く他の家にも御下りがあり、人心さながら狂気のようになった。男は女装し女は男装し、老人から子供まで「いいじゃないか、いいじゃないか」と打ち囃しながら騒ぎ回った。
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イナリ 1988年 岩手県 中雪屋にはお稲荷さんがあり、盆の16日にオミキアゲをした。雨乞いの時にもお神酒を持っていってお稲荷さんで飲んだ。稲荷は農神様で、外国から狐が稲穂を1つくわえてきたという。
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