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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

シロネズミ
1975年 愛知県
田代に、50年ほど前、八卦見でネズミ使いのばあさんがいた。永太郎のある女性が病気になった際、祈祷師に見てもらうと、白ねずみが床の間から出て行った。しかし、女性は死んでしまった。

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ヒトニサワル,コンマイネズミノコノヨウナモノ
1986年 愛媛県
昔あるところにおばあさんがあって、近所の人にサワルということをいわれていた。ある人が、「あんたがサワルと病気する」といったら、ピタッとサワランようになった。近所の人がそっととの人の家をのぞいて見たところ、壷の中にこんまいねずみの子みたいなものが何匹もいて、その人が「どこにも行かれんぞ」と言ってエサをやっていたが、それが犬神だという。
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オトラギツネ
1916年 愛知県
婆さんにおとら狐が憑いた。牡犬が毎夜婆さんのところにくるといって恐れていた。亡くなる前日には一年余りも寝ていたのに、乱痴気騒ぎをして一晩踊りまわったという。
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シロイチョウ
1982年 新潟県
病気のおばばが、ついに息を引き取った。そのときおばばの鼻の穴から白い蝶がひとつ出てひらひらと外へとんでいった。そばにいたしょが呼びかけて、タマヨバイをすると白い蝶が舞い戻ってきて、おばばの鼻の穴の中へ入ると、おばばは生き返った。花がきれいに咲いている野原を行くと川に出て、舟があったので乗ろうとしたところ、呼ばれたので、舟には乗らなかった。そこのところで目が覚めたという。その川は三途の川で、渡れば死ぬところだったのだ。
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キツネ
1928年 新潟県
50年近く前、嫁が姑と畑仕事をしているとき、石を投げたら狐に当たった。3月後、嫁は病気になり、巫女に占ってもらうと狐がついていた。狐が嫁の世話をして欲しいというので、姑は言われたとおりにした。2,3日後、夜中に狐の嫁入りがあり、その後、嫁の病気はよくなった。
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ネコイシ,コウジンノタタリ
1941年 岐阜県
荒神社の床下にある石を借りて、それをネズミの通る道におけば、ネズミが来ない。昔、ある人の父が長らく病気を患っていて、医者にはその原因が分らなかった。そこで、占者に依頼した結果、病因は祟りだったことが分った。よく考えてみたら、その人が荒神社の猫石を借りっぱなしにしていた。
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フルダヌキ
2001年 青森県
昔、ある村の狩人が、日がすっかり暮れてしまった山中であばら家を見つけた。中では八十姥が機織をしていた。その姥が人間ではないと悟った狩人は何度も打ってみたが、退治することも出来ずに逃げ帰り、寝込んでしまった。ある日、その枕元に白髪白せんの老翁が現れ、有名な狩人に助けを求めよと告げた。狩人はその通りにして、姥に化けていた古狸を退治した。
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シンメイサマ
1964年 福島県
高荻宅で不幸が起こったのは、しんめい様からの出歩きたいというご神託であった。そこですめよばあさんは昭和5年頃からしんめい様を持って外出するようになった。体の不調のある人はさすってやるとなおる。占いや、人を生き返らせることもあるという。
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タメニオチタコノタマシイ,(トイギキ),(ホトケオロシ)
1984年 新潟県
70歳になったお婆さんが気がおかしくなり医者に診せても治らなかった。嫁が「沢根の不動さん」へ連れて行くと、近所でタメに落ちて死んでしまったが、あまり供養してもらえず、迷っている子の魂があり、畑仕事でしゃがんでいるときにおぶさったものだ、といわれた。また、情けをかけるといつまでも憑いているといい聞かされた。お婆さんは小さな地蔵を一つ作って大日さんにあげ、お前は坐るべきところに坐って、家のものに供養してもらえといって祈った。それからお婆さんは回復した。
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タヌキ
1975年 愛知県
60年ほど前に、あるところに古い狸がいた。時々取り憑くので祠に祀ったが、あまり祀らなくなったので怒ってまた人に取り憑きはじめた。ある人がお産をし、ある晩、その尻を見た狸がこれに取り憑いた。その人はとても弱くなったので、皆で祈祷した。心経を千巻読むことにすると、30巻くらいで狸が「千巻くらいでは出て行かない」と言った。3日目に三千経ではどうかと言うと、「帰ってもいいが祀ってくれ」と言った。お祀りすると、病人は治ったという。
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ネズミ,シキミノハ
1980年
石黒但馬守が飼っていた馬が、爪だけねずみに食い尽くされた。皮の部分は食わず、最後には口の中に入っていった。どうしても止められず、殺してもまたねずみがやって来て食う。むらた源兵衛という人が、しきみ(樒)の青葉をつけると来なくなったという。ねずみが人を食いついて病気になった時も、しきみの葉を付けると治るという。
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タヌキ
1970年 高知県
老婆が具合が悪くなったので祈祷師に見てもらうと、憑き物のせいだといわれた。両足を持たせて逆さ吊りにすると、老婆は物凄い力で跳ね除けて家を飛び出し、跳ね返ったと思ったら病気が治った。狸の仕業だったのだろう。
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ヤマウバ
1984年 岐阜県
雪の夕暮れ、50歳くらいの大食いで力持ちの女がやってきて滞在する。女は仕事を手伝ったがいくら苧績をしてもまったく苧環が大きくならない上に大食いなので家人はこれを疎んで茶碗の中が空洞になるように飯をよそってやっていた。春が来て女は「ひんぬりごきにごちそうさま」と飯の盛り付け方に皮肉をいって笹の葉にくるんだ薬を置いて出て行った。女の残した小さい苧環は紡いでみるといくら繰っても繰り切れなかった。繰っているうちに放置していた赤ん坊が泣き死んでしまったが、この薬を与えると生き返ったという。女は猪ノ洞谷の一の滝近くの岩穴に住む山姥だろうと言われた。
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キツネ,オーサキ
1995年 群馬県
大尽家の娘にオーサキだの狐だのがついて、病み付き、15年以上床についてとうとう死んでしまった。
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シンメイサマ,クマノシンメイ
1964年 福島県
目が不自由な志賀家のばあさんがしんめい祈祷することで眼病がなおり、身体が丈夫になった。それで御神体を譲り受け、自宅で拝むようになった。ばあさんの死後、神棚にあげておいたが、しんめいは歩くのが好きな神であるから、隣3軒ぐらいは歩かせねばならないといい、信仰したい人が借りに来て、今は北海道のあたりをまわっているという。これを熊の神明といっている。この家へにわとりが入ったら、奥座敷で物音がした。しんめいさまが怒ったのだという。
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キツネツキ
1954年 岡山県
隣家の50歳ぐらいの婆さんに狐が憑いたことがあった。朝早く着て、「今私のうちには五千の眷族を飼っているが食べ物が無いので下さい」などと語った。祈祷者に拝んでもらうと、「わしが住んでいた穴を埋めただろう」などと、有る事無い事をしゃべった。また宮に参らない人に憑き、狂言妄語させたと書かれたものもある。
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カイビョウコタババ
1987年 長野県
昔,ある六部が根津村の長命寺大日堂にお篭りしていると,子猫が沢山集まってきてうるさく鳴く。よく聞くと「国分寺の小太ばば来なけりゃ踊りにゃならん」といっており,大きい怪猫が嵐と共に入ってきて子猫達と共に踊り狂った。六部が仕込杖で怪猫を刺すと,血を滴らせて逃げていった。次の日,「小太ばば」が門前の小太郎の家の老婆であることを知り,訪ねてみると,老婆は昨日足を痛めて寝ているという。六部がお薬師様に祈願して法力を身につけ小太郎の家に乗り込むと,老婆は怪猫の本性を現して尾野山に逃げ込んだ。家を探すと,縁の下から老女の白骨が現れた。小太郎は薬師様に願をかけ,六部の助けで尾野山に飛びつけて怪猫を仕留めた。今も国分寺の裏に六部の石塔があり,小太郎屋敷という地名も残っている。
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タヌキガツク
1991年 高知県
口屋内の野村道恵さんが昔奉公していたときに、近くのお医者さんの家の奥さんが病の床につき、祈禱してもらうと狸が憑いていることが判った。狸は元は町の方の食べ物の少ないところにいたが、子どもが増えてどうしようかと思っており、そこへ通りかかった奥さんをこれは良い家の人だと思ってついてきたところ、その通りだったと言った。狸に憑かれた奥さんは栄養分をうばわれ、狸が落ちたころには元気がなくなってとうとう亡くなってしまった。
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オトラギツネ
1916年 愛知県
友人の母が手術後病気の療養をしていたときに、おとら狐に憑かれた。病人の排泄物には与えていないものが混じっていた。修験者を招いて祈祷してもらったが効果がなく、9月の末に亡くなった。
類似事例

ジュソ,カイフニンギョウ
1978年
ある中納言が病気になり、治る気配が全く無かった。修験で有名な僧を密かに呼び占わせたところ床下に呪物が埋まっているのでそれを除けば治るというので床下を掘ったところ怪しい人形が出てきた。それを祓わせたら病気は治った。
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キツネ
1972年 千葉県
明治時代の話。長い間病みつく人がいると、狐につかれたといって、イチゴ(またはエチゴ)と呼ばれる老女に祈祷してもらっていた。
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