コクノユ,カワワロ 1980年 広島県 安芸の山県郡羽生村の庄屋である六右衛門の家に、森源左衛門という武士が来て、卵状の物を6つ置いていったが、それを六右衛門は捨ててしまった。翌日また源左衛門がきて言うには、これはこくのゆという得難いもので、食べると奇功があるという。六右衛門が食べると、身体に神気が宿り、健やかとなったという。
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〔バサイヅカ〕 1956年 宮城県 天保7(1836)年3月のある朝,涌谷の馬夫六右衛門という者が草を刈りに行った時に馬が手綱をほどいて奔走した。馬はこの塚の辺りに来て倒れ,荷鞍に挟んだ鎌で背中を切り裂いて死んでしまった。
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キツネ,ヒョウイ 1974年 京都府 京都の光徳寺という村住んでいた尊い行者が、小鳥をかごに入れて楽しんでいた。しかしその鳥をねらって悪い狐が捕っていったので、行者は狐に食止めの呪いをかけたところ、狐は徐々に弱りだし、ある岡で死んだ。その狐を六右衛門という者が岡の松の下に死体を埋めた夜、彼の妻に何かが憑依し、自分が眠るところに汚らわしいものを埋めるなと警告する。六右衛門が狐の死骸を取り出すと憑依は治まったという。
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シメカケイシ 1967年 福島県 この石を踏むと必ず災いがあると言われている。
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(ダンジョヘンジョウ) 1974年 徳島県 阿波国定方村に住む綱という娘は15、6歳の時に変じて男子となった。
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トノサマノムスコ,コウシンサン 1960年 京都府 後妻をもらった殿様は先妻との間の息子を隠したが、後妻は見つけ出して息子につらく当たったため、息子は池に身を投げて死んだ。殿様が池に行くと息子が自分を祀ってほしいと現れ、以後庚申として祀られた。
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タヌキ 1985年 高知県 母親の声が聞こえたので息子が探したが見つからない。帰宅すると母親は家にいて、バラがきになっている息子の姿を見て驚いた。おそらく息子が狸に騙されたのだろう。
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カワワロ 1980年 広島県 安芸の山県郡羽生村の庄屋である六右衛門の家に、森源左衛門という武士が来た。その者は生臭かった。曰く、近頃の洪水によって河に光物が流れ着いて、淵にとどまってしまったという。六右衛門は河童だろうと、その一族を捕まえて郷への害を取り除こうと怒った。しかし森源左衛門は人を害していないと言った。なので水練の者を生かせると犂の刃が石に挟まっており、それを取り除いた。
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(ゾクシン),ウマ 1935年 栃木県 葬式の時に馬が鳴くと、その家の人が死ぬという。
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キツネ 1981年 東京都 7・80年前、頭が変な息子が狐に化かされた。振袖姿に化けた狐に、息子はついていった。山に入り、狐は息子を裸にして、息子の「宝物」をいじくって逃げた。裸で歩き回っているのを樵が見つけて助け、着物を着せて家まで送っていったという。
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キツネ 1987年 長野県 息子に唐傘を持たせて畑にいる婆の所に届けさせたが,息子はまるっきり別の方向に行っていた。息子によると,途中で「こっちに来い」と呼ぶ者がいて,そちらのほうにどんどん進み,気がつくと道の脇に腰掛けていたと言う。かさはとられてしまっていた。狐に騙されたのだという。
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ダイジャ 1979年 茨城県 大蛇が住む渕の近くに数軒の百姓がおり、馬を飼っていた。その内の一頭が子馬を産んだが、子馬は半分が馬で半分は蛇だった。これを見た百姓は、子馬を渕に投込んでしまった。以来、川では大洪水が起き、下流の田畑が流されてしまった。これは渕の蛇の祟りである。
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ニクカク 1977年 岐阜県 美濃国高須に松木村に住む武右衛門の娘は、3歳にして額に肉角が生えた。中指の太さで、顔に瘡ができて、目も鼻も一つになって死んでしまったという。その後女子が2人産まれたが、同じく3歳で前のようになり皆死んだ。どのような業報なのだろうか。
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(マジナイ) 1957年 山梨県 馬糞を知らない間に踏むと背が高くなる。
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テングサマ 1936年 岐阜県 子守女の息子が3歳の時、畑仕事の途中で行方不明になった。後に平湯峠で同村の者がその息子と出会った。その子が言うには天狗にさらわれ修行を積み、今ではどこでも好きなところに飛んでいけるようになったという。
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セイメイセキ 1981年 神奈川県 晴明様の石を踏むと罰があたる。知らずに踏むと足が丈夫になるが、知りつつ踏むと足が悪くなったり病気になる。この時は足を清水で洗い、塩や線香をあげて拝むと良い。だからこの石を「ビッコ石」とも言う。また、車で石の上を通ると車が引っくり返る。
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オオウマ 1936年 青森県 大馬がいて、あたりの馬を食い殺したという。
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ヤタケイワ 1987年 長野県 村の西方に切り立ったように聳え立つ岩。この岩山が崩れ落ちるたびに人が死ぬと言われている。自分の村の側に落ちると村の人が,隣の側に落ちるとその村の人が死ぬと伝える。
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ユメ 1966年 愛知県 ある母が船頭の息子の夢を見た。のちに息子は遭難していたことが分かった。
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チテイコク 2001年 甲賀三郎は六十六か国の山々を探して春日姫を救出したが、人穴に落とされて地底国を遍歴した。好貢国、好湛国、草微国、草底国、雪降国、草留国、自在国、蛇飽国、道樹国、好樹国、陶倍国、半樹国、維縵国を巡る。次々と神仏名を挙げ、インドのことにまで言及している。
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カミサマ,ウンサダメ 1967年 新潟県 昔、乞食が村のお宮に泊まっていると神々が村で生まれた男の子が20歳で蜂に刺されて死ぬと話しているのを聞いた。20年たって乞食が村に再び訪れると、そのとき生まれた子が鉢に刺され死んで葬式をしていた。
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