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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

レイコン
1977年
斎会で僧たちが酒を飲んでいると、位牌の霊魂が姿を現して、火に焼けた。その者の草履は、ずっとくつ棚にあったが、その日の朝、誰も取り出していないのにそこにあった。草履の焼絵紋をみれば、間違いなく本人のものだった。

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オコゾウビ
1980年 長野県
和尚が小僧に丑三つ時に祠の蝋燭の火をつける役目を言いつけた。ある時、風が強くて提灯の火が消えたので小僧が戻ると、和尚は怖くて逃げ帰ったと思い込み、懲らしめるために杉の木に縛り付けた。翌朝、小僧が死んでいたので、和尚は埋めて隠した。次の夜、和尚が火をつけに行くと、杉の木が明るくなった。それから毎晩、このお小僧火が見えたという。
類似事例

カイカ,ボウコン
1957年 愛知県
寺の僧が子を作り、その子を殺して井戸か床下へ捨てた。その亡魂であちこちから怪火が出て、寺が全焼した。
類似事例

タヌキ
1989年 静岡県
ある家に鎌倉某院の僧が来た。沼津で犬に食い殺されたとき、正体を現して狸になった。その僧の書いた鷹などの僧画が残っている。
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キツネ
1976年 滋賀県
正念寺という一向宗の寺に狐が住んでいた。人の目には見えず、寺を火災から守り、住僧が他出の時には守護してついていくという。ある時住僧の草履に物をのせた者があったが、帰ってから物陰から人語をなして、吾が草履の上にいたのに、物をのせられたと大いに怒った。住僧は、人の目に見えないのだから仕方が無いことであると言ってそれをなだめた。また、狐憑きの事を寺が頼まれた時に、災いをなすのは野狐であると答えた。また、官を進むために金が入用であると、賽銭箱からこぼれた金を集めていた。
類似事例

ミコシニュウドウ
1939年 神奈川県
ある男が夜、ドヤ(山の入合)で大入道に出会った。緋の衣を着て背は1丈もある。出たな、とばかりに男はどっかりあぐらをかき、草履を交差させて頭上に載せ、キセルに火をつけた。そうして煙草を吸っていたら大入道は消えてしまった。
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ムジナ
1939年 岐阜県
狢は山に火を点けたり僧侶や娘に化ける。ある人が田の草を取っていると兄弟が馬子となって馬を引いてきたので待っていると、しばらくしてその人は消えたという。また祭りのときに露店を開き、菓子を売っている人が全部を売り尽くし喜んで最後に財布を開けてみると銭はなく木の葉だったという。それらは全て狢の仕業という。
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ヒノタマ
1939年 新潟県
老婆が財産を人に貸していた。その老婆が突然亡くなると、毎晩その家のいちじくの木の根元から火の玉が上がったと言う。それは財産などが心配で成仏していない老婆の魂ではないか。
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ホトケサマノアシアト
1971年 福島県
迎え火と送り火をたく。焚いた後の灰に「足跡がついた」といって仏様が帰ったといった。
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オオニュウドウ,ゲタ
1941年 秋田県
ある山寺は化物寺といわれ、住職がいつかなかった。そこへある坊主がやってきて、現われた大入道を湯をかけて退治した。正体は床下に捨てられた、朴の木と栗の木の下駄だった。
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ボウレイノタタリ
1991年
盆の迎え日に祖霊を迎えにいかないでいると、たたりで火事になった。けんかをしているところにこっそり祖霊が帰ってきて、腹を立てて蛇に変身して尻尾で囲炉裏の火を払い、くずに中に入れたのだという。
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ユウレイ
1968年 福井県
寺島の女が、毎夜丑三つ時に雄岩で、狼除けのために幽霊に変装して板垣の男の所に通った。男は想いの強さを不気味に思い、女を遠ざけようと、友人に自分は死んだ事にしてくれと頼んだ。友人は雄岩で猫の死体を焼き、男は死んだと伝えると、女は幽霊の衣装を着ずに帰ったので、狼に食われて死んだ。男は女を悼んで雄岩に南無阿弥陀仏と彫ったという。
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ヒカリモノ,トビヒ
1940年 新潟県
寺が火災にあって、焼けてしまった。しばらくして寺から光物が出るようになった。近くで仕事をしている人が、曼荼羅様を見つけ、それを寺に返却した。表装は焼けていたが、中身は残っていたのである。
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ヒトツメコゾウ
2002年 神奈川県
12月8日に一つ目小僧が来て、道祖神に帳面と判子を預ける。1月14日のドンドン火でその帳面は焼けてしまう。2月8日に小僧はまた来るが、空しく帰る。
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シリョウ,タマ
1941年 岐阜県
山の中を歩いているとき、供の者が主人を殺し、死体を竹薮に放ったまま山を下りた。そこへみずぼらしいお坊さんがやってきて、「お前は殺した死骸に取り付いていないと死ぬ」と忠言する。そこで供の者が主人の死体に取り付いていると、朝になると魂が戻ってきて「今日も探し出せんで残念な」と言って死体に入る。夕方また出て行って「今日は地を六尺掘っても探し出す」といい、そのたびに大きな音を立てる。三日目「この位探しても見つからないならあの男は死んだに違いない。これで成仏できる」といって魂は死体に入った。供の男は助かった。
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ヘビ,オンネン
1929年 神奈川県
昔、入暁という住職がいた。師僧が死ぬと、間もなく庭の隅に一匹の蛇が出始めた。入暁が追うと、すぐに隠れるが、いつのまにかまた元のところに出ている。蛇のいるところを掘ってみると、金銭の入った小瓶を見つけた。師僧の怨念が、蛇となって銭瓶を守ったと考えると、入暁は人の浅ましさがいやになり、そのまま寺を捨てた。
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シンランショウニンノエイゾウ
1955年 岡山県
親鸞上人が流罪になったとき自らの姿を自書したものが摂州乗願寺にあり、その鏤版を勘四郎というものが受けて持仏堂に安置していた。勘四郎の子も勘四郎であったが不信心な者であった。ある時持仏堂の扉を開くと表具裏打のまま上人の影像が抜け出て無かった。その頃から勘四郎の家は振動し、天井から砂石が降るなどした。信心者の藤五郎がやってきたときには怪異は起こらなかった。ついに勘四郎は仏門に入り、怪異は起こらなくなった。天明7、8年のことという。
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オコゾウビ,タマシイ
1990年 長野県
栗尾にある満願寺の、大きな杉のてっぺんを烏川のこちらから見ると、お小僧火が見える。烏川を渡ると見えなくなる。満願寺の坊主が小僧をいじめて、死んでしまったので大きな杉の根本に埋めた。お小僧火はその魂だという。後、その杉に落雷があり、根本から焼けたが蛇が沢山出たという。
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カサイ,タイシ
1974年 和歌山県
寛永13年10月、高野山の麓の奈倉(名倉)の者、伊勢、高野山の参詣の為垢離をとっていたが、突然気が狂って、我は大師だ、信心せよ、と言った。しかし村人は信じず狸か狐の仕業だと捨て置いた。その者は気を失って倒れ、気がついた。垢離をしていたところ、若い僧が来て抱きつかれた後は記憶がないと言う。その次の月に全村が火事になり垢離をしていた男の家以外が焼けた。
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オコゾウビ,ヒノタマ
1990年 長野県
昔、夕方になると栗尾の満願寺の少し下あたりに、火がちらちらと見えた。栗尾の満願寺で修行していた小僧が、和尚にいじめぬかれて死んだので、火の玉になって出たのがお小僧火だという。
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アカボウズ
1974年 京都府
日野一位資枝が若い頃、家の子に向かって深夜まで酒を飲んで物語を聞かせていたところ、屏風の後ろがにわかに明るくなり、誰かが紙燭をもって歩いている気配がした。そこで屏風の後ろを見てみると、火焔の中にあかき法師が立っていた。人を呼んだところ、たちまち消えてしまったという。これはあか坊主といってこの家に吉事がある兆しだという。
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