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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

キツネ
1978年 千葉県
人が狐を稲荷の神であると思っているために、狐が稲荷の神号を使って人を罰したりしている。しかしこのようなことはあってはならないことであるため、この地においては狐を根絶やしにするべきである、という安房国長狭朝夷両郡内の狐等から入れられた証文。

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キツネ,イナリサマ
1988年 茨城県
狐は殺してはいけない。稲荷様のお使いだから祟る。狐の祟りで家が潰れることもある。
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クダギツネ,コックリサマ
1991年
狐が神様として祭られているところが、稲荷神社である。それがどのようにして宗教となったのかは分からないが、私達の生活の中に狐はたくさん出てくる。例えばクダ狐やこっくりさまなどである。
類似事例

キツネ
1984年 愛媛県
河野通直という男の妻が二人になった。姿や発言も同じだったので、しばらくはどちらが本物なのか分からなかったが、食べ物を食べている時に違いが出て、捕らえて拷問したところ、狐の正体を現した。この狐を殺そうとした時、四国中の狐が集まり、この狐は貴狐明神の末稲荷の使者長狐という日本の狐の王であり、これを害した時は国に大災が起こり、化けの神変が断絶してしまうので助けてほしいと願い出た。河野はこれを聞いて不憫に思い、四国中の狐が四国から立ち去れば助けようと誓文を書いて約束した。以来、四国には狐がいなくなった。この誓文が今も河野家に伝わるが、これをなくすと狐たちは戻ってくるという。
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キツネ
1937年 岐阜県
狐は人となって「セク」ような音をだす。ある時馬方が馬を引いていると狐が娘となって馬に乗せてくれといった。馬方は娘を縄で結びつけて家に帰り、囲炉裏のアマに結び付けて火を焚くと狐となった。狐は「いぶりやきの、こせりやきの、すこのほん」とないて、将来郡上郡には住まないので助けてくれと頼んだ。馬方は放してり、狐は越前の某野に行ったが、狐を苦しめた家には病人が出たという。
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キツネ
1938年 青森県
人をだます狐が村人に燻し出された。狐は仕返しに屋根の上で橇乗りしようと出て行ったが、真赤に焼いた杵で撃退された。狐をいじめたことを反省した村人が詫びると、狐は自分を神様に祀ってくれといった。
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キツネ
1972年 千葉県
稲荷様の傍の神木に狐が住み着いたのに気付かず、その木を切り倒してしまって、狐は鋸にひかれて死んだ。その木には子狐が3匹いた。その後、その家の人は病気になり、死んでしまった。
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キツネ
1980年 秋田県
狐を生け捕った人が狐に憑かれて、おかしくなった。お稲荷様が来て「狐を逃がせば治る」と言ったのでそうしたら、その通りに治った。
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キツネ
1954年 千葉県
狐に憑かれやすいのは、気のゆったりしている人、考え事をしている人、ふらふらしている人(山武郡)、女(山武郡)、キツネに出会ったとき(山武郡)、年寄り(市原郡)、稲荷様を粗末にしたとき(安房郡)、病人(安房郡)、天ぷらを持っているとき(夷隅郡)。
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ニシン,クロギツネ,タタリ
1929年 北海道
文政6年に鰊漁をした網を乾かしていたところに、黒狐がひっかかって死んでいた。それを町役所に献上し、同じ年に稲荷ができ、狐の皮を神体とした。鰊は狐を嫌うため、稲荷を建てて狐の祟りを鎮めたのである。
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キツネ
1937年 福井県
狐ごと稲荷堂を埋めてしまったので、それをなじりにやって来た知人が家に不幸が続くと言った。切りつけると正体の狐となって逃げた。翌日に、本物の知人がやって来た。
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イナリノタタリ
1980年 東京都
江戸の池尻に八郎右衛門という人が住んでいた。そこには池尻の稲荷という社があり、神主に逆らうと、忽ち狐の祟りがあるといって皆に恐れられていた。正月に八郎が神主を懲らしめたところ、八郎の妻に狐が憑いた。八郎が除こうとしたが聴かないので、稲荷社を破壊した。すると狐は詫びて、二度と祟らないと言って去ったという。
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キツネ,クダキツネ
1954年 山梨県
ある娘に狐が憑いた。狐を尋問すると、雪で寝屋を崩されて棲むところがなくなったので、娘に憑いて住もうとしたということだった。稲荷に祀るから離れろと言って、明朝むすびを作って送り出したところ、離れたという。
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キツネ,イナリ
1975年
橘枝直という男の宅地の辰巳の角に、稲荷の祠があった。飼っていた小鳥が何度も失せるので、怪しんで祠を取り除け、そこにいた子狐たちを老奴に命じて川に流し祠を焼き捨てた。するとその夜から老奴が物狂わしくなり、親狐が取り憑いたようになって騒いだ。枝直が宅地内の祠は自分の権限下にあると主張し、小鳥を盗んだ非を責め、恨むなら老奴ではなく自分を恨めと言ったところ、親狐は離れた。
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キツネ
1922年 福岡県
稲荷信仰の厚い人には狐が乗り移って奇跡や予言を行なうという。普通の人が狐に憑かれると狐に化かされる。うまいものを持って歩くと石ころや馬糞などとかえられる。こういう時には怪しいものが自分の前や後ろを歩いていて、つまずいて転んだりするとかえられる。恨みがある相手に狐をつけようと思う時には、狐んの住んでいる穴に行って油揚などをやって頼むといい。また疱瘡を病んで寝ている者がいると、狐は見舞い客に化けて疱瘡を食いに来る。もし疱瘡を食うと、狐は千年の寿命を得て、病人は落命する。
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キツネ
1984年 山梨県
母(1873年生)から聴いた話。境川のマエダ集落の人が甲府への行き帰りによく狐に騙された。あるお爺さんが狐の好物を持っていたら子供に化け出たので、馬にしっかり縛って捕えた。村人が集まって、正体を見せた古狐を殺そうかと相談していたら修行の坊さんが通りかかり、命ばかりは助けてやれと言うので助けてやった。捕まったのは雌狐で、坊さんはその番いの雄狐が化けてきたものだった。以来、その狐は人は騙さず、稲作の害になる鳥などを食べて村を助けるようになったので、狐川稲荷として祀った。
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キツネ,(キツネツキ)
1979年 東京都
ある人に憑いた狐が言うには、自分は玄徳稲荷の社に住む野狐で、自分の身体を草むらに隠し、口から「神」を出し、人の爪の隙間からはいるという。今、自分の身体は深川にある。その身体が腐ると元には戻れない。また昼は神牌と刀剣をおそれ、夜はそれらが見えないので行動するという。
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キツネ,ヒョウイ
1974年 京都府
京都の光徳寺という村住んでいた尊い行者が、小鳥をかごに入れて楽しんでいた。しかしその鳥をねらって悪い狐が捕っていったので、行者は狐に食止めの呪いをかけたところ、狐は徐々に弱りだし、ある岡で死んだ。その狐を六右衛門という者が岡の松の下に死体を埋めた夜、彼の妻に何かが憑依し、自分が眠るところに汚らわしいものを埋めるなと警告する。六右衛門が狐の死骸を取り出すと憑依は治まったという。
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キツネ
1976年 新潟県
ある人が、依頼を受けて稲荷様のそばの狐を殺した。するとその家で口のきけない子どもが3人つづけて生まれた。占ってもらうと、稲荷の恨みといわれ、床下を調べたら、狐が寝ていたと言う。
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キツネ,イナリサマ
1940年 滋賀県
明治10年の頃、狐の死骸がしばしば見られるのは天皇の御行の真似をしたために稲荷様に叱られ、罰として食止めを受けたからであると言う。
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キツネ
1977年 東京都
安永の頃橋場真崎稲荷の後ろの神明社に狐が住んでおり、近所の茶屋の老婆が呼ぶと出てくるので、おいで稲荷と呼ばれた。狐は老婆の娘に憑いて、奥州の故郷に帰ると告げ、形見に一首歌を書いた扇子を置いていった。
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