ツチノカミ 1986年 沖縄県 土のカミには、上・中・下の3神があるといわれている。
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グショーのカミ 1986年 沖縄県 グショーのカミは墓域を八方から取り囲む場所のカミである。
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カミ,ヌチ,フトゥギ 1986年 沖縄県 ヌチ、フトゥギはカミの下位観念であり、儀礼上も区別されている。フトゥキは死者に由来するが、人との対置で考えればカミであるので、カミとしてのフトゥキは儀礼上、ヌチと同様の扱いを受けることができる。
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シツノカミ,グショーハツコウノカミ 1986年 沖縄県 墓域に存在するカミには、墓域を守護、あるいは支配する土のカミ(白保ではシツノカミという)のほかに、グショーハツコウノカミが存在するとされる。
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〔ニンギョウ,ヒトガタ〕 1999年 佐賀県 昔は呪いの人形を作って夜中にカミ山に五寸釘で打ち付ける、というようなこともあったらしい。
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カミ,フトゥキ 1986年 沖縄県 33年忌を経たカミ、フトゥキは先祖棚において線香と水で拝まれる。フトゥキは一般にウヤブディ(先祖)と呼ばれる。
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シヌカミサマ 2001年 鹿児島県 シぬカミ様(火の神)は、怒らせると子供に火遊びをさせて家に火を点けさせるという。
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ユタ,ムヌチ,ティヌリ 1986年 沖縄県 人が死んで3年経つと、ユタ(ムヌチ)をよんでティヌリの儀礼を行う。ティヌリは死者が生前関係した全てのカミと縁を切る儀礼である。このときに、生前用いていた香炉は廃される。以後、死者はグスの世界のカミと関係することになる。
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カミ 1986年 沖縄県 与那国の家屋・ヤシキには多岐にわたるカミが存在する。左右門の神、四隅方角の神、便所の神、井戸の神は形もなく、目に見えない。抽象的な神で固有性はない。
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ユタ,カミダーリ 1972年 沖縄県 ユタ(巫女)はカミに選ばれると信じられており、ユタになるべき者がその運命を受け入れなかった場合は病気や悪夢等のカミダーリ(カミのタタリ)を受ける。解消するにはユタになるしかないが、カミダーリを経た者は超自然的援助を受けたとされる。その為、ユタ全体に占める身体障害者の割合は高い。
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カミ,ヌチ,ヒノカミ,シガラヌチ 1986年 沖縄県 波照間島では、儀礼の際に呼び集められる神はすべて同一の神で、拝まれる場所によって呼び出し方が異なるだけであるという説もあるが、そうとは考えにくい。カミ・ヌチの間には階層も見られ、自然と深くかかわり、その場を掌握し、人々に恵みを与える存在であると考えられている。
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グスヌヒカティ 1986年 沖縄県 先祖棚にある位牌(フトゥキ)を拝むとき、死者霊は二番裏座(ウッテ)から入り、位牌棚への死者専用入口(グスヌヒカティ=後生の穴)を通って、先祖棚に坐る。神床に祀る香炉のカミは、一番座の南側の縁から入るとされている。神と死者霊は共に一番座に祀られるが、明確に区別されているのである。
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ブースヌシンカ,アミダヌフトギヌシンカ,カミ 1986年 沖縄県 33回忌以後、ブースーヌシンカ、アミダヌフトギヌシカ、カミになったとされる死者は獣肉料理やお茶の供物が必要なくなり、線香と水でよくなる。先祖棚の位牌は裏返しにされ、子孫の目からはその存在が消える。
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カミサマ,イタコ 1997年 青森県 イタコの話者(1929年生)が11歳の時、山の奥の稲荷神社に参ると、豆絞りの手拭をほっかむりにし、膝下が見えない神様が現れて「おまえはカミになれ」と言ったが、そのときは従わなかった。
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オナリガミ,マブイ,シニマブイ 1986年 沖縄県 男きょうだいを守護する女きょうだいの生御霊(おみなりおすじ)はオナリ神として尊敬され、白い蝶や鳥の形を取ると考えられている。死んだ直後のシニマブイは不安定で、この世に残ろうとしたり、霊力が強く、生者のマブイを抜き取ったりする。(タマチドラレ)子孫による洗骨や年忌供養を受けて次第に安定し、33回忌をすぎると、天にのぼって、カミ、フトゥキと呼ばれる存在になるといわれる。
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グスヌトゥ,カミ,フトゥキ 1986年 沖縄県 33回忌の儀礼は与那国でも祝いとして行われる。この儀礼は後生人(グスヌトゥ)のもつ個性を観念上も、視覚的にも失わせる。死者は、天と表現されるそれまでとは異なる空間に飛翔し、カミ、フトゥキなどとなり、獣肉や煮た穀物を必要としなくなるのだという。
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カミ,アミダノフトゥキノシンカ,ブラスウノシンカ,ヌチ 1986年 沖縄県 八重山においても33回忌は死者霊の没個性化、融合体としての祖先化の儀礼として位置付けられている。可視物を持たない霊的存在となった死者を、カミ、アミダノフトゥキノシンカ、ブラスウノシンカなどと呼ぶが、これらがヌチと呼ばれることはない。
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カミ,ヌチ,ニライ・カナイ,ニラ,ニラヌヌチ 1986年 沖縄県 現行の儀礼行為から見れば、カミ、ヌチはセヂ降る場としての信仰対象と近い。ニラ(与那国では海底、海で死んだ死者の在所)もヌチの存在する場のひとつである。ニラヌヌチは人々の祈願招請によって、人神ではなく、霊的存在として来訪する。
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タヌキ 1991年 高知県 臆病な人は狐や狸に化かされることがある。狸がどんなふうに化かすかは知らないが、このカミには狸がおるといって、しりごんだ年寄りが、夜帰ってくるときに「やせてもかれても野砲兵の一等卒ぞー」などと大声挙げながら通ったというハナシはした。
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フネノレイ 1979年 船霊とは船の霊であり、他の神ではない。船に住吉神を祭るというのは、この神がどの船をも守る神であるからである。
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ヌシ,ヌチ,カン 1986年 沖縄県 カミの同義語にヌシ、ヌチが用いられる場合が様々に見られる。与那国では、登記に行われる25日間にも及ぶマチリの儀礼で最後の朝行われる神別れの儀礼は、カンバカリ、ヌチバカリと呼ばれる。ヌシとカンの使い分けは明確ではなく、どちらが下位概念ということもない。
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