ワカミヤサマ 1958年 愛媛県 乱世の頃、ある殿様の奥方が逃れて大黒山から降りてきた。猟師が金目当てで奥方を殺し、もう1人が後始末をした。その2人の家からは今でも馬鹿や眼疾者が出る。奥方が死んだ場所には若宮様が祀られており、月の1日、18日、28日に行くと怪我をするとされた。
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ウシオニ 1985年 和歌山県 牛鬼は、頭が鬼で、首から下が牛のようになっている。淵によく牛鬼が出るというので、昔は暮れ方にになると、淵のある所を通らなかった。昔、牛鬼を見て寝込み、頭がおかしくなった人もいた。
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ウシオニ 1985年 和歌山県 毎年大晦日に、牛鬼が出るといわれていた。けれども、その牛鬼を実際に見た人はいないという。
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ウシオニ 1985年 和歌山県 牛鬼は夜になると川から上がってきて、家の牛小屋に来ては牛を引くといっていた。牛鬼は音もなくやってきて、音もなく帰っていくが、来たことだけは分かるものであった。
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ウシオニ 1985年 和歌山県 じいさんが滝のあるところを通ったら、真っ赤な牛鬼が出てきたので逃げた。牛の鳴き声がするので外に出てみたら、牛鬼が牛小屋に入ろうとしているところだった。大きな声を出したら、牛鬼は何もしないで帰って行った。
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ウシオニ 1965年 和歌山県 牛鬼滝には牛鬼が住んでいて、人をとって食うとか影を見られたら死ぬとかいわれていた。滝壺に木を落としたら、牛鬼はそれに当って死に、7日間その血が流れていたという。
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ウシオニ 1991年 島根県 牛鬼が寝ていると、漁師に鉄砲で撃ち殺された。それ以来、牛鬼は出なくなった。
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ウシオニ 1959年 愛媛県 牛鬼を出さなかった年には、疫病が流行したので、以来必ず出すようになったという。菊間の牛鬼はすべて牛面である。
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ウシオニ 1985年 和歌山県 毎年、おおつごもりの夜に、牛鬼の滝に牛鬼が出るといわれている。
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ウシオニ 1985年 和歌山県 北向きの滝には牛鬼が棲んでいるという。昔は牛鬼が泣くということをいった。牛鬼がやってきたので、赤ん坊を臼に伏せておいて逃げたことがあるという。
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ウショウニ 1975年 愛媛県 加藤清正が朝鮮出兵に際し、牛鬼を従えて奮戦したという。また宇和島市の泉ヶ森には牛鬼塚があり、これは昔大国主命が牛鬼を退治したときに血に染まった赤石であるという。
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ネコ 1931年 鹿児島県 昔、狩が好きな武士がいた。その家には猫がいて、奥方によくなついていた。ある日、主人が山に狩に行くと、奥方の使いという女中がやってきて、家に帰るように告げた。女中がひとりできたことを怪しんだ主人は、化け物に違いないと思って女中を鉄砲で撃ってしまった。死体は見つからず、家に帰ると胸を撃たれた猫が血まみれで倒れていた。
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ウシオニ 1936年 三重県 2人の木挽が淵の附近の小屋に泊まりこんでいると、毎夜得体の知れない人間が来る。鋸の歯の32枚目は鬼の刃だと説明していたが、一人が鬼刃を直しに行った夜、そのことを告げたもう一人の木挽きは牛鬼に姿を変えたその人間に殺された。その牛鬼を鬼木五兵衛という者が退治したのが、今の牛鬼淵である。
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ボウレイガタナ 1955年 岡山県 洞谷山雲居寺にお花観音があるが、その由来として次のような怪談がある。江戸時代家老大橋某が居たが、女中のお花を寵愛したが、奥方の嫉妬により殺され、その死体を井戸に投げ込んだといわれる。それ以来奥方はお花の亡霊に悩まされた。お花を殺したときに使った刀を手に入れるとその家の奥さんは必ず病気になったという。
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ユウレイ 1996年 神奈川県 北条の奥方のお墓がある寺の近くで幽霊が出るという。10年近く前である。みんなが見に行くのでお店が出たりした。すると自然に消えてしまった。
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チチオニ 1941年 大阪府 父鬼は父の鬼が住んでいた事からその名が起こったという。その鬼が父瀧にいたとも、鬼唐臼にいたとも言う。鬼唐臼には鬼の夫婦がいて、それが討たれ、手負いになって河内の鬼しめに逃げた。延命寺に負矢という家があって鬼の系図があるという。又この鬼しめには川に大きな石があってそこで鬼が死んだので鬼の血がついて今でも赤い、ということである。
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ウシオニ 1991年 島根県 ある男が海辺で寝ていると牛鬼が出てきて男の名を呼んだ。男は念仏を唱えると牛鬼は逃げた。その後、男の髪の毛が抜けた。
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ウシオニ 1992年 山口県 牛鬼が美童に化け女と戯れていた所を待ち受けていた主が弓で射た。牛鬼は血を流して鬼が城山へ逃げて死んだ。今でもその墓から蝿に似た虫がだいぶ出てきて、人に取り付くという。
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オニ,セキ 1979年 昔から「人が死ぬと鬼となり、鬼が死ぬと聻となる」といわれている。
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(ウマレカワリ) 1988年 奈良県 ある百姓が6年の約束で小僧を雇ったが、3年して病になり、死んでしまった。その後、夢枕に小僧が現れ、残り3年は明日伯楽が引いてくるはずの黒牛になって補う、と言った。その牛を買って使うと、ほかの牛の何倍も働いたが、3年後に急死した。その牛を葬ったのが牛の宮という塚。
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テング 1982年 群馬県 千葉常将は榛名山に願をかけて子供を授かったが、天狗にさらわれていなくなった。若を返せと山の坊さんに戦を仕掛けたら、こどもは雲の上から「あいみつわかはここにあり」と現れた。奥方は面目がなくて自害した。常将は常将神社に、奥方は弁天様に、あいみつわかは黒髪山に祀られた。
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