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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

エビス
1974年 徳島県
阿州和食に古くからあった恵美酒神の祠を、築城を理由に他所へ移築したが、一国一城の定めによってその城は破却されて、阿州殿の家臣山田織部の領地となった。すると山田の家来だった岡作兵衛の下人に恵美酒神が憑き、以前は城主のためだから移築を許したが、その必要がなくなった今は元に戻せと言った。怒った作兵衛は下人をなぐったところ、下人は自分の言葉を疑うならば、三日の内に竹林が枯らすといい、実際枯れたので元に戻したという。

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テング
1974年 和歌山県
ある雨の日、高野山の金剛三昧院の下人が住職を迎えに来たが雨具を持っていなかった。しかし雨に濡れないので住職が下人に正体を尋ねると、下人は門前の杉と楓に住む天狗であり、「住職の行跡が貴いので仕える。今から寺に火難はない」と言って飛び去った。
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イチジャマ(イキリョウ),オンナ
1996年 沖縄県
一七二一年には、下人が女は生霊を用いていると訴えた。村人全てが下人に同調したので、この女は流罪となった。しかし女の親戚が無実を訴え、再度糾明したところ、無実がわかった。下人や村人に対しては処罰が課せられた。
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アジロジャ
1977年 秋田県
大水害のときに、阿白沢から白髪の老人が流れて来て、村人が助けようとしたら「危ないから近付くな」と言ったという。阿白沢の主の阿白蛇だったという。
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ジヌシガミ
2002年 山口県
昭和52.3年頃、ある小売店が家を移築した際、地主神も一緒に動かした。すると家主が頭痛や動悸に悩まされるようになった。医者に見てもらってもはっきりしないので、萩の石鎚権現に見てもらったところ、地主神が原因であるのですぐに戻せといわれた。家主は指示に従い旧来の場所に戻したが、症状は一進一退を繰り返している。
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ヤマノカミ
1982年 群馬県
山の神を山から麓へ下ろしたところ、病気が流行ったので元の場所に戻した。
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オオモリジョウ,チ
1967年 福島県
大森城は平ヶ城とも白鳥城とも呼ばれていた。この城を破却した時、この道の堀を切ったところ、土のそこから血が流れ出したという。
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ニワトリ,ビジョ
1974年 東京都
相馬出羽守の家臣である富田作兵衛の夢に美女が現れて、殺されそうになっているので助けてほしい、助けてくれたら長くお守りすると訴えた。起きてみると同輩等が雌鶏を絞めようとしていたので、強引に貰い請けて放してやった。それを主君の母が聞いていて、作兵衛に樽肴を与えた。その後もたいした手柄を立てていないのに、250石もの加増を受けたという。
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(キミノヤシロ),(レイ)
1982年 広島県
享保9年3月16日頃、家中の者が新宅の普請をした。邪魔な柿木を切ろうとしたら大工が、その木には霊が宿っているので切れないと言った。家中の者の下人が、現れたら相手になってやると嘲弄した。その夜更けに空から声がして、下人が空中に抱え上げられた。毎夜続くので家中の者が空に向かって何者だと問うたところ、空から声がして、我は137年前にこの屋敷で働いていた下女であり、柿の実を取った事で殺されこの木の根元に埋められた。我を神として祭れば国の災厄を予言し、諸病を平癒しようと言った。その通りに社を造営したら諸人が郡参した。下女の名前をとって、貴美の社といった。
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オオイシ,ユメマクラ,バチ
1987年 長野県
今も西町大石平にある大石は,神様の石で,登ると罰があたるといわれていた。その上に祠があったが,土地の持ち主が地所を処分した時,祠だけを墓場に持っていった。すると,東京にいる娘の夢枕に神様が立ち,祠を大石の上に戻さないと罰があたると告げたので,祠を元に戻したという。
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アキバサマ
1983年 岩手県
秋葉様の祠を稲荷神社に移したら、夢枕に杖をついたお婆さんが出て「稲荷には住みたくない。元に帰る」といったので、祠を戻した。
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テンニョ
1956年 宮城県
延徳年中(1489~1492)、津宮の漁夫、作兵衛が舟で竹島を通ると、管弦の音がして、一団の天女が舞うのを見る。天女たちは見つけられて舞い上がったが、1人は逃げ後れる。作兵衛は家につれ帰ったが、食を断って死ぬ。
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ウミボウズ
1976年
先年、阿州・土州の境の沖で、高さ10丈ばかりで、上が細く末広がりで、大仏のようなものを見た。頭と思しきところもあるがはっきりしない。船の先、5、6町ばかりを通っていた。暫くして次第に薄くなり消えた。船頭が言うにはこれが海坊主であり、晴天で凪の日に出るが、めったに見られないという。
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エビス、ダイコク
1973年 富山県
森本作兵衛の定置網にエビスと大黒がかかった。それからその家の網はいつも大漁が続いた。
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カッパ
1997年 青森県
河童の害を防ぐため、キュウリを沼や山田川へ流した。
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〔ヤマンバ〕
1960年 三重県
阿子師神社の近くのヘノコ神は、山姥と関係があるという。
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アジロジャ
1977年 秋田県
阿白沢にはアシロという名の大蛇がいたので、アジロジャ(阿白沢)という地名になったという。
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アクリョウ
1977年 東京都
忍ばずの池の端に住む山名勘十郎の母は生首を見ないと食事が進まず、いつも死骸を側に置いていた。この母がある時乗り物を担がせ乗り込み、山王の西の池辺に降ろさせて下人を帰させた。下人が戻ってみると女はいなかったので家に帰ると、彼女は馬で帰ってきてそのまま忍ばずの池に入った。馬の持ち主がいうには、山王の西の池から女が出て来て馬に乗り、池の主になろうとしたが先に鯉がいてだめだったといった。その後怪異が起きたので、勧学院の了翁僧都が悪霊を鎮めるために島をつくり、弁財天を安置した。鐘楼が地震で倒れて鐘は沈んだ。この霊が鐘を取ったと言われた。一切経を島に安置すると怪しいことも絶えた。
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キツネ
1984年 山梨県
以前から狐が出るといわれていたところで、しっかりした人がそれが狐だと思ってこん棒でなぐったら、その人間が消えてしまった。
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(ヨミジガエリ)
1982年 新潟県
死者がよみがえる前には、家人に呼び戻されたり、あの世で知人に戻されたり、寺でカミサマに戻されたりする。
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キツネ
1988年 茨城県
狐は畑のトウモロコシを食べるとき、中身だけ食べて、皮はまた元のように戻しておくという。
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タタリヲナスイシ
1992年 茨城県
山道にある大きな池にあった大日如来を移転した。その際に不用になった石段をぬかるみ道に置いたところ、運んだ村人が不幸になったため、元に戻すことにした。
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