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検索対象事例

ドコノモノトモシレヌオトコ,ヤオビクニ
1984年 新潟県
八尾比丘尼は田屋家の生まれでゆかりのものが残っている。ムラの講の中でどことも知らぬ男が一人いて、その男が講宿のときに、皆に目隠しをさせて背におうて、立派な家に案内する。そのうち田屋のおやじが小便にたち、ふと勝手場を見ると俎の上に赤児を乗せて調理している。帰るときに、主人がこの肉を手土産にくれる。田屋のおやじはみんなに捨てさせたが、自分は袂に入れたまま帰る。娘がをれを知らずに食べたが、それは人魚の肉で、招かれた所は竜宮城であったという。

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オトコ,ヤオビクニ
1984年 新潟県
佐渡の羽茂の里に住んでいた男は、加持祈禱をやって村人を驚かせていた。ある晩、村人たちを招いて珍しい肉を得たから食べてくれと焼肉らしいものを出すが、村人たちは気味悪がって誰も箸をつけない。田屋のじいさんが、その1片を袂に入れて帰る。娘がそれを知らずに食べ、それは人魚の肉で、娘はそれから齢をとらなくなる。その後、比丘尼になって、若狭の国に渡り、再び佐渡に戻ってくるが、若狭の国へ戻り、1000年の命のうち200年を国主に譲って大往生を遂げる。若狭の人々は八百姫明神と崇めた。
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〔ヤオビクニ〕
1936年 新潟県
佐渡の大石は八百比丘尼の生まれ故郷である。人魚を食べて長寿を保った伝説や、田屋に誕生の屋敷跡がある。
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ハッピャクビクニ,ニンギョノニク
1961年 島根県
ある者が見知らぬ人に目隠しをされ、何処かに連れて行かれた。ご馳走になった後、目隠しして連れ戻された。一人娘が土産をせがみ、懐にあった刺身を見つけて食べたら17、8歳の姿のまま不老不死になった。これが八百比丘尼で、肉は人魚の肉だったのだろう。
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ムジナ
1972年 千葉県
ある秋の夕暮れ、おやじさん2人の帰りが遅かった。途中で若いおっかさんに会い、むすびをもらって食べたと言う。そのままぼうっとしてしまい、家の玄関につっ立っていた。後日、その場所で大きなムジナが捕まった。そのムジナが化かしたので、おやじさんは馬糞を食べさせられたのだろう。
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コウシン,ハッピャクビクニ
1963年 新潟県
ある家の主人がオカノエ講に出た際、やどの主人が人間に似たものを料理しているのを見たので、誰も料理を食べなかった。家に帰ると着物の袖から肉が出て来て、娘が食べたところ800年生きた。やどの主人は庚申さんだという。
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ハッピャクビクニ
1995年 愛知県
庚申講のお祭りでおがせという国に行ったら、人間の裸みたいなのを料理していたので、食べずに帰ったが、竹皮にその肉を包んで土産に持たされた。家に帰って一息ついているときに、娘の1人がその肉を食ってしまった。その娘はいつまでも年を取らず、橋爪の満願寺で800歳まで生きて、八百比丘尼と呼ばれた。万願寺には八百比丘尼の七つ椿が残っている。八百比丘尼は五郎丸という帆船で幅下の港からあちこちに行ったという。
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ニンギョ,センネンビクニ
1935年 岡山県
猟師が海で人魚を取った。珍しいので、みんなを呼んで振舞った。けれどもみんなは妙な魚なので食べず、貰って帰る途中で海に捨てた。けれどもそのうちの1人が酒に酔っていて捨てるのを忘れた。その娘が人魚を食べたら、死ななくなった。そこで諸国を廻ってついには善光寺に行き、千年比丘尼になった。
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ダイジャ
1962年 石川県
昔、旱魃のときにおやじが困っていると若い男が現れ、雨を降らせてやるから娘をくれと言って大雨を降らせた。男は実は大蛇であったが、姉娘は仕方なく嫁いで身ごもった。着物の裾に針をさしておくと蛇がつかないというが、身ごもった子をおろすには菖蒲湯につかるとよいというのでそうすると、四筋の蛇の児が出た。
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ニンギョ,ハッピャクビクニ
1973年 福井県
昔ある漁師が人面魚を獲たので、振るまおうと人々を招待した。しかし招待客の一人が、調理中の魚を見て驚き、皆に食べてはならないと告げ、皆は密かに紙に入れて帰りの道中に捨てた。ただある男は捨てずに持って帰り、土産をせがむ子供に魚の肉を与えてしまう。食べた彼女は普通に暮らし、やがて結婚したが、夫が死ぬと姿が若返り、次の夫が死んでも同じことが起こった。その身を恥じた彼女は尼となり、以後800年生きたので八百比丘尼と呼ばれた。
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ニンギョ
1978年 沖縄県
村八分になった3人が人魚を釣り上げ、神の使いだと知らずに料理して食べようとした。すると人魚の肉が津波が来ると囁いた。3人は恐れて肉を海に返し陳謝した。明和8年3月10日に津波が来た時3人の家以外は流された。
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(ゾクシン)
1982年 群馬県
エビス講に関する俗信一束。エビス講のお膳は独身者には食べさせない、など。
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オウテクレジゾウ
1954年 奈良県
昔、3人の若衆が酒を呑んで夜に帰ってくると、女の人がおうてくれと言うので、言われるままにおうて帰った。そして家へ帰っておろすと地蔵だった。そこでこの青年は怒って地蔵を責めたところ、堪忍してくれと行った。狸がそばでふるえていたから、狸の仕業と言っている。
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ニンギョ,ハッピャクビクニ
1974年 京都府
竹野郡乗原の大久保家が八百比丘尼の生まれた家である。この家の娘が人魚の肉を食って八百年生きた。同家付近の松並木や敷石も比丘尼がしいたものであるという。
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キツネ
1962年 神奈川県
市間の下ニワでは稲荷講の際に富士の行者が招かれて祈禱する。その時宿になった家の地所に必ず狐がいるといわれていて家の男の家人がよりましになり目隠しして幣束を持ち、狐をのりうつらせ、年の豊凶や病気のことを質問する。狐がのりうつる状態を稲荷踊という。
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ウマ
1967年 福島県
昔、ある武士が娘と一緒に住んでいた。武士がある日狩りに出かけて何日たっても帰ってこなかった。娘は自分の家の馬に、父を探してきてくれたら嫁になってやると言ったところ、馬はどこかに走って行き、夕方になって武士を背に乗せて帰ってきた。それから馬は変ないななき声をたてるので、娘に聞くと娘は今までのことを話した。父親は怒って娘を島流しにした。それを知った馬は彼女のあとを追って行方不明になったが、やがてすごすご帰ってきた。それが駒帰り、今は駒ヶ嶺となった。
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ヤマノカミサン,タタリ
1975年 兵庫県
山の神さんの祭りは、講が中心となっておこもりなどをする。ある講ではこの日に山に入って木を切ると山の神さんの機嫌を損ねると言い、別の講では祟りがあるといわれている。
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ハッピャクビクニ,ニンギョ
1960年 福井県
斎明天皇の御宇、ある娘が16歳の時に竜王が白髪の翁に化身して人魚の肉を与えた。その肉を食べた娘は800歳まで生きた。
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ニンギョ,(ハッピャクビクニ)
1982年 群馬県
清治という男が御日待ちをしていて、知らない男を仲間にした。男の番になって清治だけが招かれ、清治ヶ渕に入って、人魚の肉を貰って帰った。みんなに分けろと言われたが、清治の娘のみよが一人で全部食べてしまった。みよはその後大変長生きをして、若狭の小浜で死んだ。
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ニンギョ,イケノヌシ
1985年 新潟県
蒲生の池の主はお庚申様の仲間だといい、人魚の肉をふるまったという。それを食べて長生きした女の人がいる。
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ニンギョ
1926年 和歌山県
2、3歳になる女の子が、人魚の肉を食べた。その娘は老衰せず、尼寺に住み、800の寿を保ち、八百比丘尼と呼ばれた。
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ヒタチボウカイソンセンニン,シイラビクニ
1931年 岩手県
文治4年の夏、平泉に釣りに出かけたときに老人がやってきて、洞窟の中で真っ赤な魚を馳走された。いっしょにいた五郎三郎はその肉を食べずに持って帰った。五郎三郎の娘で6歳になるシイラがその肉を食べたがり、親のいいつけにそむいて食べてしまった。それから後、シイラはいつまでたっても死なず、200年ほど前に比丘尼になったが、今はどこにいるかわからない。この老人は海尊仙人であったという。
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