クラノカミ,ハクジャ 1941年 岐阜県 土蔵の中または付近に白蛇がいて、それが蔵の神、或いは蔵の主と呼ばれている。ある家の若主人が蔵に入ったら、大きな蛇がいて、それを殺そうとしたが失敗した。数日後、蛇が水を飲みに蔵を出たところを見て殺したが、次第にその家の身代が悪くなったという。
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シロフスマ 1991年 香川県 シロフスマと言う妖怪は一つ目で足が一本だという。旧家の蔵の中に住み、雪が降ると蔵から出て門の内を歩き回る。家の周囲を一本足で巧みに歩き、門の外へは出ずに、再び蔵の中へ帰ってくるという。
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シロフスマ 1958年 香川県 旧家の蔵に棲み、目が一つ、足が一本の妖怪。雪が降ると蔵から出て門の内を歩き回る。門の外へは出て行かない。白い大きな顔をしている。
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ミツムネサン 1931年 山梨県 蔵にしまっておいたお金が少しずつなくなるので、蔵の番をする三峰様を借りてきてお金を盗む者を食い殺すように頼んでおいた。実はお金はその家の息子が盗んでいたのであり、2、3日後に蔵の前で殺されていた。
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ミツムネサン 1931年 山梨県 お蔵に三峰様を勧請していた家の隣家の嬶が、お蔵の米を盗みに入った。しかし嬶が米を盗んで蔵から出ようとすると、前に恐ろしい山犬がいて出られなかった。朝その家の人が出てきたので白状したら、山犬は消えた。
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タマシイ 1935年 新潟県 大病を患っていた男が、叔母の家に行きはっきりとその神棚の様子を覚えていた。叔母は男が挨拶をしてふっと消えたという。男が生還して聞いてみると、その神棚は男の行ったとおりに飾っていたという。
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オイヌサマ 1995年 埼玉県 大尽屋の息子が蔵から金をとった。親は泥棒だと思って「お犬様は役に立たない」とくさしたら、お犬様は息子を食い殺して蔵の側へおいた。
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(タタリノアルタ) 1989年 長野県 大村の方に辻蔵という人がいた。田をたくさん持っていたが、お人好しだったので周囲から田を取られて辻蔵の田は少なくなった。辻蔵は「田を作る者に祟る」と言い残して死んだ。以後、この田の持ち主は運悪く死んだり大病をしたりという不幸が続いた。農地解放後、持ち主が辻蔵の霊を祀ったという。
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シロヘビ,キョウジ,(ゾクシン) 1915年 長野県 上蔵耕地では白蛇を見ると凶事があるといわれている。
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ダイジャ 1934年 兵庫県 流人となった男が3匹の犬を連れて狩りに行った。途中で犬が男の両足に食いついたので、男が3匹とも殺してしまった。刎ねられた首が山の大蛇に食いついて、男は難を逃れた。その後3匹を丁重に葬ってやった。今では三本卒塔婆と言われている。
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ノビアガリ 1990年 香川県 あるおぼろ月夜の晩、上野仙蔵が汐を背負って呼岡という所に通りかかったとき、前方に大きな黒いものが倒れかかるようになった。仙蔵が声をかけると自分の方にのびあがって倒れかかってきたので、仙蔵は家へ逃げた。これがのびあがりである。
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ヤマオトコ 2000年 静岡県 病人が出たので、ある男が医者を呼びに行った。ところが、男は途中で谷に落ちてしまった。そこに山男が現れ、背負って送ってくれた。男はお礼に酒を持っていった。
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ヘビ 1936年 岐阜県 山小屋で炭焼をしていた老人の元に毎日変な男が来た。男は煙草の吸殻が怖いと言ったので老人は男の正体が蛇だと気付き、金が怖いと答えておいた。毎日来て煩いのである日煙草の吸殻をかけたところ男は怒って夜、金を老人の上にたくさん投げていった。
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ジョウゾウ,ソセイ 1975年 京都府 北野の忌明の塔が浄蔵の墓であるという説がある。これは、浄蔵が清行を蘇生させた人であるために、それにあやかろうと参るのだという。
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オニ 1936年 鹿児島県 ひとりの男がいた。あるとき男が豚と馬を鬼が食ってしまった。男は木に登って逃げたが、池に姿が映っていた。鬼は池の中に男が居ると思って水を飲み干した。その後で上にいる男を見つけ登り方を聞くが、男は嘘の上り方を教えた。最後に男は神様に降ろしてもらった綱で天にのぼり、それを真似しようとした鬼は途中で綱が切れて死んでしまった。
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バケネコ 1965年 茨城県 華蔵院は華蔵院の猫が来ているので毎日濡れているのである。その猫が拍子を取り獣が大勢で踊っている。翌朝にはびっしょりなので来てみると、猫がそこで踊っていたことがわかる。魔物は利口だから衣でも取り替えているのだろう。今の華蔵院の娘はおとこおんなである。
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ヨメ 1983年 長野県 欲深い男が飯を食べない嫁をもらったが、蔵の米がなくなっていくことを不思議に感じた。男は留守中に飯を頭上の孔に入れる嫁を見つけた。捕まったが何とか逃げて、菖蒲とよもぎの間に隠れた。嫁の姿をしていた山姥は男を発見できなかった。
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ミツムネサン 1931年 山梨県 お蔵の裏に御祠を建てて三峯様を勧請していた。ある晩盗賊がお蔵から反物を盗んだ。翌朝それらの反物は一町ほど離れた実成寺の台門先に置いてあった。三峯様のおかげである。
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オヒメサマ,ヘビ,リュウ 1995年 愛知県 福富信蔵という男の下に夜な夜なきれいなお姫さまがきて話をしては入鹿池に飛び込んで、蛇になり、龍になりして消えた。男に嫁に貰ってもらえなかった女が怨んで出たという。
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カッパ 1960年 広島県 猿猴川にはかっぱがいたという。この川の土手をある男が歩いていたら、いい女が現れた。女から男は手紙を渡すように頼まれた。男が言われたとおり、同い年ぐらいの男に手渡すと、その男はさらに手紙を女のもとに持って行ってくれるように頼んだ。手紙を女に渡した男は、褒美をもらうために船を出して川の中に行った。後に、その男によく似た水死体が流れ着いた。
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(ウマレテクルコドモノセイベツウラナイ) 1967年 福島県 山の神を迎えに行く途中で会う人が男なら男、女なら女が生まれる。
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