カンナンボウシ 1956年 東京都 1月24日の晩にカンナンボウシが来る。恐ろしい神でこの夜外に出ると必ず災難に会う。カンナンボウシは片足を引きずっている神だという。
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ジノカミ 1969年 熊本県 ジノカミ(地の神)は農耕地のそばに祭られているのが特徴である。荒い神なので、そばに牛馬を繋ぐだけでも腹が痛くなるという。田畑の害虫を追い払ってくれるとも言われる。
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ハットウジ,テング 1975年 長崎県 昔、八頭児という天狗がいた。八頭児は神通力を持っており、別に悪さをするわけではなかったが、退治することになった。八頭児は大きな足跡を残しながら逃げたが、川で休んでいた所を捕らえられた。その足跡が今も残っている。
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ダンダラボウシ 1975年 三重県 旧暦8月申の日に行われるワラジヒキ祭りの由来。大王埼の東北の葦夜ヶ島(大王島)に海神八大竜王に追われた身長10メートルで一つ目片足の巨人のダンダラボウシ(大太郎法師)がやって来た。谷間に住んでいる産土神葦夜権現の化身である娘が編んだ大わらじを村主の履き物だと聞いて驚いて逃げたことに由来するという。また、大きな網やボテ籠を村主のふんどし、飯籠と聞いて驚いて逃げ去ったという話もある。
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エビス 1973年 香川県 漁師の一番の神であるエビスは、御神体に片足がない。これはエビスが早朝に釣りに出かけたが時間を間違い、オオゴノイシに腰掛けて時間待ちをしていたときに、フカに足をかまれてしまったからだという。
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カイギュウ,ワラシ 1964年 滋賀県 永源寺町は昔カネノ村といったが、そこに怪牛が一匹あらわれ、耕作を荒し村人を悩ませた。この怪牛は顔は牛で、足は馬のようで、尾の先に剣があり、総身の毛は金釘のようであった。その牛が暴れている所へ目は左一眼で、わに口の童子が現れ、牛を追い払った。この童子は鐘明神で、昔殺した孕んだ牛が復讐に来て村を絶やそうとしているので、村人を守るため戦っているという。夜半になってまた牛が現れ、暴れている所に御童子が現れ、牛を退治した。
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ワカドシサン 1962年 岡山県 年神であるワカドシさんは足が片方のみだからといって年棚に草履の片方を作り供えるが、牛馬を失ったときこの草履を持って探しにいけば必ずみつかるという。
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ミサキ,ハカゼ,カワミサキ 1957年 愛媛県 南宇和では、ミサキは人に障る神で、ミサキがくいつくなどとも言う。特定の場所に祀られたものではなく、野山でゆきあう神である。祀り手のない迷い仏であるという。ミサキは悪いカゼだとも言う。牛馬が急に草を食べなくなってばったり倒れるが、まじなうと治る。そのことをハカゼにうたれたと言う。人間にもつく。川でつくのを川ミサキとも呼ぶ。
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トウバンサン 1951年 広島県 石橋の渡り口に石があり、牛馬が通りかかると必ずつまずいて川に転落死してしまう。何かが宿っているに違いないというので山に運び、山の神様とした。だから山の神は牛馬の神でもあり、トウバンサンと称している。
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ヤマノカミ 1927年 愛知県 山の神は一ツ目一本足だという。そのため、跛の者を山の神という。老人が山仕事に行き、一本足の怪物に出あったことがあるが、詳しいことはわからない。
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カマクラ,カミ,ミコ,ナマハゲ 1966年 秋田県 神を迎える小屋で、雪を積んで作り、神坐を設けたのでカマクラと呼んだ。異様な姿で家々を廻るナマハゲが神である。
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コナキジイ 1962年 徳島県 コナキ爺は嬰児の泣き声で山中をうろつく1本足の怪物である。
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カワンタロウ,ヤマンタロウ,カッパ 1970年 熊本県 カワンタロウは妖怪として水難をもたらすものであり、子供をさそって肝を抜く、それを除けるために仏飯を食べる、金気を嫌う、茄子が好物など、全国の伝承と共通する。ヤマンタロウはセコ、ヤマノヒト、ヤマンボ、などとも呼ばれ、赤子の立ちはじめ位の大きさで、裸体で絹糸のような髪を持ち、一升徳利を逆さにしたような形で、足は15センチぐらい、鰯の干物と焼酎、小豆飯、山桃、蜂の子が好物という。「ホイ、ホイ」などと鳴き、山でよくいたずらをする。冬の間だけいる妖怪と考えられている。
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アカブサー 1963年 沖縄県 アカブサーは邪神の一種である。漁がうまく、魚の目玉だけを食う。それと友達になれれば魚が沢山とれるという。友達の男の所へアカブサが毎晩漁火を見に誘いに来ていた。ある日、アカブサに愛想をつかしながらも男は一緒に出かけた。途中、アカブサの大敵たこを投げつけるとカンカンに怒り、「大事をしでかしましたよ」と言って逃げ去った。その後、男が帰宅すると子供の目がくりぬかれていたという。
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ウシイシ 1956年 宮城県 鹿島の神は牛に乗っていたが、その牛が石と化した。
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ピシノシタノセカイ,ニーノクニ,ウシノカタチノカミ 1986年 沖縄県 ピシの下の世界は地底他界を連想させ、島人の中にも、これを「ニーの国」と表現する人がある。上地翁の話では、ピシが実在のナガピシと特定されている。ナガピシは島の東側にあり、そのことと牛の形の神が男神で、島の繁栄や島人の生命をつかさどることとは無関係ではない。
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イケタガミノオツゲ 1989年 山梨県 稲又へタカギシが猟へ行くと、1匹の子鹿が出てきたので、弓矢を放とうとしたら姿を消した。そのうちまた現れたので弓を放とうとしたら鹿が金の玉に変わったので、それを拾って帰った。それが池太神の御神体で1寸くらいの金のムクの像である。タカギシゲンザエモンは殺生をやめて、金の玉を家へおいておいたら、夜にお告げがあって、「雨畑地区の東の高山から40町位あがったところへ祀れ」といわれたので、大家さんに相談した。
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オオヤマサン,(ゾクシン) 1980年 広島県 大山さんは牛馬の守り神である。牛の具合が悪いときは、大山さんの近くに生えている笹を刈ってきて牛に食べさせると治るという。意地の悪い、荒い神であるという。大山さんの登り口にある家の牛がたくさん死んだという話がある。
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テング 1986年 愛媛県 用の山の山の神の祠の左に大きな石がある。その石を足なし天狗の足休めの岩というが、杣が山で木を切っていると、何かが頭を何度もフンバッタ(踏んだ)ので、ナゾッタ(払いのけた)。まだフンバルので、あつかましいと、斧を頭上で振ったところ、天狗の足を切ってしまった。天狗は人の心はだいたい読めるが、杣は無心でやったので、天狗にも分からなかったのである。それ以来足なし天狗と祀りしている。天狗は風の神様だという。
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オモトオオアルジ,カミ,ハツガネ 2000年 沖縄県 ハツガネとタマサラという兄弟の妹、オモトオナリに神が乗り移り、島の守護神であるという宣託をした。ハツガネがそれを疑い、神の姿を見せてみろと言った。於茂登岳の上で神が示現し、ハツガネの上に糠を降らして神の姿は消えた。その後ハツガネには虱がわき、半死となった。そしてオナリを刺して自らも死んだ。
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