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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

イベガマデンセツ
1973年 沖縄県
長虹堤建設の際、海底の深さ故に工事が不可能であった。そこで天に祈ったところ、17日目に海水が引き、長虹堤は完成した。この際、アハゴンノロ(安波根祝女)という女が急病により死亡したので、堤畔に埋葬し、後には石垣を築いてオタケ(神嶽)とした。即ちイベガマである。

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ウイジノテラ,ウイスノテラ
1973年 沖縄県
長虹堤建設の際、海底の深さ故に工事が不可能であった。そこで天照大神への二夜三昼の祈祷を経たところ海水が引き、安里町から若狭町への橋が完成したので、同神を祀る神社を創建した。那覇の人々はこれを「ウイシの寺」、「ウイスの寺」と呼んだ。恐らく「オイセ(お伊勢)の寺」の意味。
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オツゲ
2003年 福島県
S13年7月,アカウミガメの漂流死体を鳥居の下の参道脇に埋葬し,石塔を建立した。S27年,漁のよくない年にユウキチ稲荷という拝み屋にお伺いをたてたところ,アカガメ様の信心が足りないからだというお告げがあったので,この石塔にベンガラのようなものを塗ってアカガメ大神として祀りなおした。
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イシ
1960年 北海道
釧路築港工事の際、石工がアイヌのピンネカムイシュマ(男神石)に発破用の穴をあけようとしたところ、うんと一声うなって倒れ、3日後に狂死した。そこでアイヌにカムイノミを、和人の神主にお払いをしてもらい、神石の頭部を大切に割り出して厳島神社に納めた。
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ダイジャ
1990年 鳥取県
日光地区は昔、大港だった。出雲の国造が勅命で上京の折は大洪水で困ったが、供の三女が海に入り水神の妻となると、沖から大波が来て港が閉まり、白砂の道が出来て国造は無事上京した。以後は数町歩の大池となり、竜神、魔物のすみかとなった。千年後、鹿野城主亀井武蔵守が日光池の干拓を行うと、雷鳴が轟き滝の如く雨が降り、海岸に大魚が打ち上げられた。これは池の大蛇に違いないという話になった。以後、武蔵守は体調が悪くなり、寝ていると枕元に美しい女官が立つ。占い師によると池の大蛇のなすわざという。そこで日光大明神の社を建立した。
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トマクラヤマ
1987年 長野県
光を出す女神様が岩穴に入ってしまい,世の中が真っ暗になってしまった。そこでタジカラオノミコトに岩戸をどけてもらい,もとのように明るくなった。タジカラオノミコトは岩戸をしょって下界に運んだが,くたびれてしまい,美ヶ原の辺りで昼寝をしてしまった。そこでこの山を戸枕山という。戸枕山にいびきが聞こえると大夕立がやってくる。これを「戸枕夕立」と呼んでおり,昼寝が終わるまで大雨が続くといわれている。
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カメ,ダイカイリュウオオカミ,ダイカイリュウダイジン
1995年 愛知県
明治42年9月10日に身長約6尺、幅3尺7寸、重さ13貫という大きな亀が瀕死の状態で小佐の浜に上がった。その亀は事前に浄土寺の亀岳鶴翁和尚の夢に白髪の老人となって現われ、自分を神に祀れば諸願成就を約束すると言っていた。和尚はこの亀の死後大龍神大菩薩として寺のケヤキの根元に埋葬し供養した。またこの亀の背には奉大海龍大神という文字と共に伊賀上野町の谷村佐助ら一族の名が書かれていたが、これは病気平癒を願った佐助が伊勢神宮に祈願したところこの亀がやはり白髪の老人の姿で夢に現れ大海龍大神を名乗り、のちに亀の姿で現れ病を平癒せしめた際にこれを喜んでその背に書いて海に逃がしたものであるということだった。のち、この神に祈願すれば生活に関することで叶わないことはなかったという。
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イツクシマミョウジン,ゴクラクヤマノカンノン
1978年 広島県
平清盛と常盤御前の間に生まれた天女姫は十四の時痘瘡にかかって死ぬ。清盛は厳島明神に埋葬卜定の事を祈ると、これより東方七里の所に赤旗が立っている。そこを墓地とすれば姫は疱瘡神となって万民を守る。という託宣を得た。清盛はそこに姫を埋葬し、洋上から西方の極楽山の観音を拝して別れを告げると、観音は「疱瘡となった姫と協力して衆生済度する」と誓い、向洋の岩鼻巌頭に菩薩像を現し、やがて消えた。
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コサメ,アメマス,シチネンドオシ
1981年 和歌山県
七日巻きと呼ばれる渦を捲く淵がある。そこの主は大きなコサメ(アメマス)で、春になると女に化けて淵から出てきて、通りがかった男を2,3日さらうことが続いた。肌の冷たい女だから正体は魚か蛇だろうということになり、七年通しと言う名の鵜で退治することになった。七日巻きに七年通しを入れたら、コサメが一口で七年通しを呑んでしまったが、しばらくしてコサメが浮き、七年通しがコサメの腹を破って出てきた。そこには金比羅様を祀った。
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イナリミョウジンノケシン
1967年 福島県
尼子橋は雨が降ると水があふれ通行できず、人々は難渋していた。岩城則道の妻徳尼はこれを見て心を痛めていたが、ある時、尼の庵の前で白髪の老人が嘆息していたので庵に招きいれた。話をすると老人は架橋の意思があるというので、援助を約束した。老人は感激し、30日ばかりで橋を完成させた。渡り初めも済み、老人は再びお目にかかる事は無いと立ち去り、薬王寺台辺りで見る間に姿が消えた。不思議に思い老人がいなくなった辺りを探させると、穴があり、式に供えた餅があった。稲荷明神の化身かとこれをあつく祀り、尼子稲荷明神と呼んで橋の守護神とした。
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ダイジャ
1939年 福井県
およねという女が、夜道に迷って池にはまり大蛇となった。その後は、化けて男の元に通っていた。成仏を願って、報恩講には川からやってきて参っていた。およねの墓を見つけて供養すると、報恩講には雨が降らなくなった。
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カタメノオシズ
1949年 福井県
柴田勝豊が築城する際、片目のお静という女性を人柱にした。お静は遺族を侍にしてくれるよう頼んだが、勝豊はこの約束を反故にしたので病死した。毎年4月半ばにお静の命日になると春雨が降ってお壕の水が増水した。
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オモトオオアルジ,カミ,ハツガネ
2000年 沖縄県
ハツガネとタマサラという兄弟の妹、オモトオナリに神が乗り移り、島の守護神であるという宣託をした。ハツガネがそれを疑い、神の姿を見せてみろと言った。於茂登岳の上で神が示現し、ハツガネの上に糠を降らして神の姿は消えた。その後ハツガネには虱がわき、半死となった。そしてオナリを刺して自らも死んだ。
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シラコマノイケ,ユメマクラ
1987年 長野県
長者が重病にかかって寝込んでしまった。すると信仰の篤かった娘の夢枕に女神が現れ,「池の底の黄色い花を取って,その花の中で生活すればよい」と告げた。娘が父を連れてお告げどおりにすると,父はたちまち丈夫になった。長者は家に帰ったが,池の底に行った娘は,池から迎えにきた白馬の背に乗せられて池の底に沈み,二度と姿を現さなかったという。池の名前は白馬にちなんでつけられた。
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ジュウニテンサマ,ジュウニテンジン,チイサナヘビ,アタマガヒトツニナッテイルジュウニヒキノヘビ
1984年 山梨県
旧暦8月12日に十二天祭を行う。十二天神の祠は峰の上の松の木のたもとにあり、ムラの人々は十二天様とよぶ。昭和10~13年ごろ、ダムの造成のために十二天様を青柳ロクロウ氏宅から現在地へ移した。その時に祠をあけると小さなヘビが中でトグロを巻いていた。昭和34年の伊勢湾台風のときに祠が吹き飛ばされてしまって、ムナフダもなくなってしまったことがあったが、余沢の常会でどうしようかと相談した日の夜、青柳光平氏は頭が1つになっている12匹のヘビがトグロを巻いている夢を見た。次の日捜してみるとムナフダが見つかり、祠を作り直した。
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ジャタイノマツ
1967年 福島県
海岸に蛇体の松と呼ばれる二股の老木がある。昔、慶長の頃、与吉という百姓がおり、お松という娘があった。ある時、殿様が与吉の家で休んだ際に、お松を侍女にすると城へ連れ帰った。ところがお松は家に帰りたがって言うことを聞かないので、小船に乗せて竜神の淵に捨ててしまった。お松は海岸に泳ぎ着いたが、力尽きて女面蛇体の死体となって海岸に打ち上げられた。親たちはこれを見て悲しみ、娘の名にちなんで松を植えた。この松が大きくなったものが蛇体の松である。この松は霊験があるという。
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コモリムスメ,シリョウ,ヌマ,ダイジャ
1913年 千葉県
宗像村から船尾村へ子守り奉公に来た娘が、田で働く男に叱られて、金比羅淵に身を投げて死んだ。娘の命日の7月13日に村人が神社に詣ると、鳥居は倒され、大蛇が通ったような跡があり、沼のエビが供えてあった。娘の死霊が大蛇になったのだという。それから、7月12日をニヒガリとし、その夜参詣に来る大蛇のために道を清めている。
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タタリ
1977年 三重県
己亥の年の4月に、城北の瀬古村の女が伊勢神宮に詣でたが、障りがあって帰った。しかしまた思い立って参ろうとしたが、豊宮川の岸で自分の耳が長くなるように思えて心が乱れ、他の人には角があるように見えたという。その女は川を渡らずに一緒に行った者が宿に連れて帰ったが、宿から走り出て五里ばかり西に行った川に入って死んだという。その夕方は風が強く吹いて氷が降って雷鳴が聞こえたが、日頃から悪心だけであって、人もあざるような女だったという。これらは神の祟りといわれる。
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アマゴイ,ツリガネ,ウミボウズ
1935年 香川県
ある運送屋の夫婦が釣鐘を運んで阿波の国に向かう途中、釣鐘がいつの間にか消え、驚いた夫は水死し、妻は後を追った。それ以来、沖では、鐘の音が聞こえたり、鐘を撞く海坊主が見られた。風説が広がり、恐れられたので、船頭達は鳴神を祀って神社を建てた。怪異はなくなり、この神社は雨乞いの験があるという。
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タシロガタノカミサマ
1969年 秋田県
1938年前後のある秋の日のこと。大館の人が田代潟の神様にお詫びにきたのを、話者が案内した。潟に沈んでいるネキ(埋れ木)を引揚げようとしたら、大雨になって堤が切れ、命からがら逃げた。その翌日には潜水夫がぽっくり死に、他にも不幸が重なった。北海道のゴショサンに聞いたら、潟の神様が怒っているのというので謝りに来たのだった。山に入ると60cmくらいのヤマカガシに遭ったので、ゴショサンが謝ると蛇は帰っていった。潟の神社で神に謝ると、澄んでいた湖面が激しく波打ち、またおさまった。ゴショサンは鳥居につかまってジョンガラ節を踊った。大館の人は病も癒え、生き長らえたという。
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イケノヌシ,ダイジャ
1984年 新潟県
長福寺のおとわという下女が奥山に蕗を採りに行き、腰巻を汚す。それを洗っていると、池の主が現れ、池で腰巻を洗った者は自分の女房になる掟だから3日後に迎えにいくという。おとわは床についてしまうが、主の大蛇がやってきて、おとわを渡さなければ大水を出すといい、とうとう池の主に嫁ぐ。数日後に池の中央に浮島ができており、それはおとわが池に住み着いたしるしだといってその池を「おとわ池」とよぶようになり、旧6月23日はおとわが嫁いだ日だといって、村人は池に供物をする。
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